水難事故防止!気をつけること13選と万が一遭ったときの対処法を解説

本記事にはプロモーションが含まれている場合があります

楽しいと感じる夏の季節。その象徴とも言えるのが、家族や友人と過ごすプールや海、川での時間ですよね。

 

しかしその一方で、これらの水辺での時間は時として悲劇へと転じる恐れがあります。それが突如として幸せな時間を奪う「水難事故」です。

 

水難事故は、泳ぎが得意な方も不得意な方も、大人であろうと子供であろうと、決して他人事ではありません。

 

誰にでも、いつでも起こりうる事故なのです。だからこそ、私たちは未然に防ぐための知識を持つことが必要となります。

 

本記事では、水難事故を防止するために気をつけるべきポイント13選や水難事故防止に効果的なアイテムについて解説していきます。

 

また、万が一水難事故に遭ったときの対処法もご紹介。この知識はあなた自身はもちろん、あなたの大切な人たちが水辺で安全に楽しむための具体的なガイドラインとなるでしょう。

目次

水難事故とは?

水難事故とはその名の通り、水辺の環境(海や川、湖、プールなど)で発生する様々な事故の総称です。

 

悲しいことに、毎年数多くの方々が水難事故で命を失っています。その事故は、潜水中に起きることもあれば、水辺での遊びやウォータースポーツ中に起きる場合もあります。

 

水難事故の発生リスクは1年を通じて存在しますが、特に夏場に高まります。

 

その理由は、海水浴や川遊び、プール遊びといったアクティビティが増えるからです。

 

水辺でのレジャーが増えることにより、水との接触時間や状況が増え、それに伴い事故発生のリスクも上がります。

 

なお、船舶が関わる事故は一般的に「海難事故」と呼ばれます。海難事故は水難事故とは異なり、主に船の運航中に起きる事故です。

 

水辺での遊びは楽しいですが、常に危険性と隣り合わせであることを忘れてはなりません。

 

適切な知識と準備があれば、水難事故から自分自身と大切な方々の命を守れます。

水難事故を防止するために気をつけること13選

水難事故を防止するには、以下の点に気をつけましょう。

 

  • 事前に天気予報を確認する
  • 全国の水難事故マップを見ておく
  • 泳げるから大丈夫だと思わない
  • 子どもだけで遊びに行かない
  • 子どもは常に監視しておく
  • ライフジャケットを準備する
  • 避難経路を確認する
  • 増水の前兆があればすぐに離れる
  • 立ち入り禁止エリアには立ち入らない
  • アルコールを摂取して遊泳しない
  • 適切な服装で遊びに行く
  • 体調管理を徹底する

 

いずれも重要なポイントです。それぞれチェックしていきましょう。

事前に天気予報を確認する

水難事故防止のためには、天気予報の確認が不可欠です。

 

突然の雨や悪天候が原因で、海や川の状態が急変して事故を引き起こす場合があります。特に川は上流での雨が影響し、急激な増水や流れの速度変化が起きるケースも。

 

そのため、出かける前や遊びに行く前には必ず最新の天気予報を確認しましょう。

 

天気が怪しい場合や雨が降りそうな場合は、水辺でのレジャーを控えるか、安全な場所で過ごすように計画を立てることが重要です。

全国の水難事故マップを見ておく

全国の水難事故マップも水難事故の防止に役立ちます。

 

全国の水難事故マップとは、過去の水難事故が発生した場所やその頻度、原因などを表示するものです。

 

運営は公益財団法人河川財団が実施しています。2003年〜2022年までに起きた日本全国の水難事故を確認できます。

 

〇全国の水難事故マップ

https://www.kasen.or.jp/mizube/tabid118.html

 

訪れる予定のところが、事故が多発している危険な場所であるかどうかを事前に把握できます。

 

水難事故マップを活用して、特に危険性が高い場所や状況を避けるようにしましょう。

 

またこれらの情報をもとに、必要な安全対策を計画したり、具体的な防止策を講じたりできます。

泳げるから大丈夫だと思わない

「泳げるから大丈夫」はよくある誤解です。泳ぎが得意な方であっても、水難事故のリスクはゼロではないため、過信してはいけません。

 

流れの速い川や急激な深さの変化がある海など、予期せぬ事態に見舞われた際にパニックを起こすと危険な状況に陥る場合があります。

 

また、体調が万全でないときや、疲労や寒さなどで体力が落ちているときには、思わぬ事故につながるリスクが高まります。

 

いかに泳ぎが得意であっても、安全に対する意識を持つことが絶対に必要です。

子どもだけで遊びに行かない

海や川、プールで遊ぶときは必ず大人が同行しましょう。

 

子どもだけで遊びに行くと水難事故のリスクも高まります。子どもたちは大人に比べて身体が小さく、浮力が少ないため、水深が深くなると短時間で溺れる危険性が高いです。

 

また、子どもたちは危険を適切に判断する能力がまだ未熟なため、危険性を自覚せずに危険な場所で遊んだり、危険な行動を取ったりしてしまうケースがあります。

子どもは常に監視しておく

子どもが水辺で遊んでいるときには、大人が常に子どもを監視することも重要です。少し目を離した瞬間に、事故が起きるケースも珍しくありません。

 

また、子どもたちは泳ぎや遊びに夢中になると、自身の体調変化に気付きにくい傾向があり、呼吸が苦しくなったり、体力が尽きていても遊びの興奮によりさらに遊んだりしてしまうことがしばしばです。

 

そのため、子どもの体調や行動の異常、例えば息切れや顔色の変化、運動量の低下などのサインに常に敏感になりましょう。

 

これらのサインを見逃さず、危険を早期に察知し、必要なら適切な行動を取る必要があります。

 

ライフジャケットを準備する

水辺で遊ぶ際のライフジャケットは、泳ぎが得意な方であっても必須のアイテムとなります。

 

特に子どもや泳ぎが苦手な大人は、ライフジャケットなしでの水遊びは絶対に避けましょう。

 

ライフジャケットは、あなたを水面に浮かべ、溺れるリスクを大幅に減らします。

 

選び方には以下のポイントを考慮してください。

 

  • 自分の体格に適したサイズであること
  • 適切な浮力があること
  • 視覚性の高い色を選ぶこと
  • 素早く装着できること
  • 長時間でも快適に着用できること

 

事前に装着する方法を学んでおくことも重要です。事前に試着し、装着と脱着がスムーズに行えるかチェックしてくださいね。

避難経路を確認する

水辺での遊びは楽しいですが、急な天候の変化や増水など予測不能な状況が生じる場合もあります。

 

そのような緊急時に迅速に安全な場所に避難できるように、事前に避難経路や安全な場所を確認しておきましょう。

 

また、遊び場所の地形や特徴を把握することで、場所の特定が容易になり、避難時に役立ちます。

 

万が一の事態に備える意識を持つことが、水辺での安全につながります。

 

増水の前兆があればすぐに離れる

自然の水辺、特に川や湖で遊ぶ際は、増水の前兆に気をつけましょう。

 

雨が降った後や雨の予報が出ているときは、川の水位が急激に上昇する場合があります。急な増水は強い流れを作り出し、その流れに巻き込まれると水難事故につながります。

 

特に川で遊ぶときに以下のような前兆があったら、すぐに離れてください。

 

(ア)注意報や警報が出たとき

(イ)山鳴り(山全体がうなるような音)がする

(ウ)水かさが増え、濁ったり、流木や落ち葉が流れてくる

(エ)雨が降っているのに、水かさが減っている

(オ)腐った土・火薬のようなにおいがする

引用:東京都建設局

立ち入り禁止エリアには立ち入らない

立ち入り禁止エリアは、危険が伴うからこそ設けられています。流れが早い、水深が深い、急な斜面がある、危険な生物がいるなど、様々な理由で立ち入りが制限されています。

 

無理に立ち入ることは絶対に避け、安全確認の上で指定されたエリアで遊ぶことが重要です。

 

アルコールを摂取して遊泳しない

アルコールを摂取すると、判断力やバランス感覚が鈍り、事故を招きやすくなります。また、アルコールによる脱力感や眠気が、水中での意識喪失や溺れるリスクを高めます。

 

水辺での楽しみ方は人それぞれですが、アルコールを摂取した後の遊泳は避けるのが無難と言えるでしょう。

適切な服装で遊びに行く

水辺に遊びに行くのであれば、動きやすく、水に濡れても問題ない服装がおすすめです。

 

たとえば、プールでは水着を、川遊びでは水着に上から軽装を着るなど、自分の体を守りつつ活動しやすい服装を心がけましょう。

 

足元を保護するために、アクアシューズやサンダルも用意した方がいいでしょう。

 

また、UVカットの長袖や帽子を使用して、紫外線から肌を守ることも大切です。

体調管理を徹底する

水辺でのアクティビティは体力を大いに消耗します。特に夏場は熱中症のリスクも高まるため、体調管理がより重要になります。

 

そのため、遊びに行く前は十分な睡眠を確保することが大切です。日常的にバランスの良い食事を摂り、適度な運動を行っていれば体力を維持できます。

 

遊びの最中もこまめな水分補給を忘れず、必要であれば休憩をしっかりと挟みましょう。

 

体調が優れない場合や疲労が溜まっている場合は、無理をせずに休むのが得策です。

 

自分の体調をきちんと把握し、体調管理を徹底して水難事故を未然に防ぐことが重要な考え方となります。

水難事故防止に効果的なアイテムの紹介

水辺での遊びは楽しいですが、安全に楽しむためには適切なアイテムの準備が重要です。

 

ここでは、水難事故防止に効果的なアイテムをいくつかご紹介します。

 

  • ライフジャケット
  • フロート(浮き輪)
  • ゴーグル
  • ビーチシューズ

 

上記4点の詳細は、以下の通りです。

ライフジャケット

前述の通り、ライフジャケットは水難事故防止のための必須アイテムです。

 

特に泳ぎが苦手な方や子ども、ウォータースポーツをする人は必ず装着しましょう。

 

ライフジャケットは溺れてしまった時に体を水面に浮かべてくれ、事故が起きた際のリスクを大幅に軽減できます。

フロート(浮き輪)

フロート(浮き輪)も、水難事故防止に有効なアイテムです。泳ぎが不得意な人や小さな子どもが水辺で遊ぶ際には、用意した方がいいでしょう。

 

フロートは体を水上に保ち、自力で泳げない状況でも安全に遊べます。

 

またフロートにしっかりと掴まることで、水の中でのバランスを取りやすくなります。

ゴーグル

ゴーグルは、安全に泳ぐための重要なアイテムです。

 

ゴーグルを装着することで、目に入る水や塩分、塩素などから目を守り、水中での視界を確保できるようになります。

 

結果として、水中での動きがスムーズになり、意図しない接触や衝突を防ぐことが可能です。

 

また、水中で起こりうる危険な状況を早期に察知することができ、水難事故の防止にもつながります。

ビーチシューズ

海や川で遊ぶ際には、足元の安全が水難事故防止に直結します。

 

海底や川底には切れたガラスや鋭い石、生物など、足を傷つけるものが多くあるため、注意しましょう。

 

足を怪我してしまうと泳ぐのが困難になり、水難事故につながる恐れがあります。

 

これらのリスクから足を守れるのが、ビーチシューズです。ソールが厚く、足を固定するストラップがついているタイプもあります。

 

滑りにくい素材を選ぶことで、足元が滑って転倒するリスクも軽減できます。

 

万が一水難事故に遭ったときの対処法

水難事故は予測できないときに発生するため、誰しも遭うリスクがあります。万が一、水難事故に遭ったときは次のように対処しましょう。

 

  • 背中浮きを指示する
  • 救命用具を投げ込む
  • 119番に通報する
  • 大声で助けを呼ぶ
  • 浮いて待っててと声をかけ続ける

 

詳細は以下の通りです。

 

日頃からこれらの行動を頭に入れておけば、いざというときに冷静に行動できるようになります。

背中浮きを指示する

水中でパニックにならずに、一時的に息をつける背中浮きは有効な方法です。背中浮きとは、文字通り、水面に対して身体を浮かせることです。

 

背面に向かって水面に浮かび、口と鼻が水から上に出たら、身体を大の字に広げて呼吸を行います。

 

その後はこの浮いている状態を保ちつつ、できるかぎり身体を動かさずに助けが来るのを静かに待ちましょう。

 

溺れている方が視界に入ったら、すぐに背中浮きをするように声をかけてください。「背中を水面に向けて大の字に浮いてください」と伝えれば分かりやすいでしょう。

救命用具を投げ込む

ライフジャケットや浮き輪、浮き棒など、手元にある救命用具を投げ入れて、溺れている方の浮力を確保します。

 

投げ込む際には、相手が掴める範囲に落とすことが重要です。

119番に通報する

すぐに周囲に救助者がいない場合や、自力で救助できそうにない場合は、すぐに119番に通報しましょう。

 

現場の状況を的確に伝え、救助隊の到着を待つことが必要です。スマホの位置情報をアプリで確認できれば、伝えるべき住所が分かります。

大声で助けを呼ぶ

誰かが近くにいる場合、大声で助けを呼んでください。大人がいれば救出する際に手伝ってもらえます。

 

浮いて待っててと声をかけ続ける

背中浮きをされている方には、同じ体制で待ち続けるように伝える必要があります。体制を変えると溺れてしまうリスクがありますし、声をかけ続けることで安心感を与えられます。

 

体力の消耗を防げるため、救助が到着するまでの時間を稼げます。例えば「大丈夫、助けが来るからそのまま待っててください」と声をかけると良いでしょう。

 

水難事故の防止に関するよくある質問

最後に、水難事故の防止に関するよくある質問をまとめました。

プールでの水難事故防止について何かアドバイスはありますか?

プールでも以下のような事故防止策を心がけましょう。

 

1) プールの深さを確認する:特に潜水をする前や飛び込む前には必ず確認します

2) ライフジャケットやフロートの使用:特に泳ぎが不得意な人や子供には推奨します

3) 子供の監視:子供が遊んでいる間は大人が常に目を離さないようにします

緊急時に役立つ救命技術は何がありますか?

緊急時には、心肺蘇生法(CPR)や人工呼吸、そしてAEDの使用法を知っておくことが重要です。

 

これらの技術は、事故が起こった時に重要な役割を果たします。泳ぎが得意な方であっても、パニック状態の方を助けるのは難しいため、救命技術の基本を学ぶ必要があります。

 

まとめ:水難事故の防止ポイントを押さえつつ夏を楽しもう!

水辺での楽しみは、適切な予防策を講じることでより安全になります。以下の点を押さえて、水辺での楽しみを最大限にしましょう。

 

  • 事前に天気予報を確認し、危険な天候を避けます
  • 全国の水難事故マップを見て、リスクの高い場所を把握します
  • 泳げるから大丈夫だと過信せず、常に警戒心を持ちます
  • 子どもだけで遊びに行かず、大人が常に監視します
  • ライフジャケットを準備し、使用します
  • 避難経路を確認し、必要なときに素早く行動できるようにします
  • 増水の前兆があればすぐに離れます
  • 立ち入り禁止エリアには決して立ち入りません
  • アルコールを摂取して遊泳しない
  • 適切な服装で遊びに行き、UVカットの長袖や帽子で紫外線対策も行います
  • 体調管理を徹底し、健康状態を最良に保ちます

 

事前に知っておくだけで、万が一水難事故が起きても対処しやすくなります。

 

しかし、100%の安全は保証できないため、水辺での楽しみを十分に楽しむ一方で、常に警戒心を持つことが大切です。

この記事は執筆された時点での情報を元に記載されております。文書・写真・イラスト・リンク等の情報については、慎重に管理しておりますが、閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。 記載内容や権利(写真・イラスト)に関するお問合せ等はこちら

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

幼少期に親族が水災に巻き込まれた経験があります。その出来事が私の人生に大きな影響を与え、環境保護へのきっかけとなりました。
このような経験を通じて、被災者やその家族に寄り添いながら、水災の現状や対策について専門的な記事を執筆しています!

目次