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停電時にトイレは使えない?種類ごとの水の流し方や注意点を解説
![停電トイレ](https://office-ak.info/wp-content/uploads/2023/04/24268835_m-e1680787254702.jpg)
停電が発生した際、普段私たちが当たり前に使っているトイレも使えなくなってしまう場合があります。
しかし、トイレは停電が起こっても基本的には使用可能です。
本記事では、停電時にトイレが使える理由や種類ごとの水の流し方、注意点について解説していきます。
また、停電時のトイレ対策やよくある質問にもお答えするので、あなたが今使っているトイレが停電時に使えるか気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
停電でもトイレは基本的に使える!
冒頭でもお伝えしましたが、停電していてもトイレは利用できます。なぜなら、トイレタンクに水が溜まっているため、停電していても手動で流せるからです。
ただし、水の流し方はトイレの種類によって異なります。
たとえば、下記のTwitterの投稿のように手動レバーが付いている場合もあります。説明書に「下向きに約4秒以上引っ張る」と書いてありますね。
部分停電中の我が家。トイレのコンセント使えなくて、水が流せません😢手動で流してます。 pic.twitter.com/ouTX4hCKVp
— 武藤明美/整理収納アドバイザー (@mutoakemi) April 6, 2023
今使っているトイレの説明書があれば一度確認すると良いでしょう。説明書がなくても本体に記載されている型番からメーカーホームページから探すことも可能です。
なお、停電が頻繁に発生しているのであれば、以下の記事で紹介している方法で対処できる可能性があります。ぜひ、一度参考にしてください。
>>停電でブレーカーが落ちる原因と対処法を解説|落ちにくくするには?
次章よりトイレの種類によって、対処法が異なる点を見ていきましょう。
トイレの種類ごとの流し方について
トレイの種類は主に以下の3つがあり、それぞれ流し方が異なります。
- レバー付きタイプ
- リモコン式タイプ
- タンクレストイレ
それぞれ見ていきましょう。
レバー付きタイプ
タンクにレバーが付いているトイレをレバー付きタイプと呼びます。昔ながらの洋式トイレをイメージする方が多いのではないでしょうか。
この形式のトイレは、停電時も水を流せます。なぜなら、トイレタンクに水が溜まっているため、停電していても手動で流せるからです。
ただし、断水しているとタンクに水がない場合があるため、注意してください。
リモコン式タイプ
リモコン式タイプとは、壁などに取り付けたリモコンで操作するタイプのトイレです。トイレの洗浄やウォシュレット、便座の保温などはすべてリモコン片手で操作できます。
この手のタイプは電気で動いているため、停電すると使えなくなります。当然ながら、ボタンで水を流すこともできません。
リモコンは電池式のため、電池残量によって限られた回数しか利用できない点も押さえておきたい点です。
しかし、機種によっては停電時でも使えるようにレバーが備わっている場合があります。説明書に記載されているので、確認してみてください。
タンクレストイレ
トイレの後方にタンクが設置されていないタイプを、タンクレストイレと言います。
構造がシンプルで設置場所もコンパクトに済むため、最近は人気の種類です。
水圧が弱いと流れが悪くなる場合がありますが、タンクありのトイレよりも床が掃除しやすいのはメリットです。
タンクが無い分、その都度水道から水を供給するため、停電が起きてしまうと使えなくなると思うでしょう。
しかし、このタイプにも緊急用のレバーが本体の内部に内蔵されている場合があります。ただし、メーカーごとに設置場所や使い方が異なります。
TOTOやパナソニック、LIXIL(リクシル)でそれぞれ手順が違うため、型番をチェックした上で説明書を確認してください。
停電時に「タンクレス」タイプのトイレを使用する方法
掃除のしやすさやオシャレなデザインで多くの方に選ばれている「タンクレスタイプ」のトレイですが、停電時も利用できます。
具体的には、以下3つの方法です。
- 非常用の排水レバーが設置されている
- バケツに水を汲んで流す
- 蓄電池や太陽光発電を活用する
簡単にできる順にお伝えしていきますね。
非常用の排水レバーが設置されている
先ほどもご紹介しましたが、タンクレスタイプであっても非常用の排水レバーが基本的に設置されています。
便器の側面にあったり、タンク内に内蔵されていたり種類によって異なるので、説明書でチェックしてください。
ただし、非常用のレバーがないタイプもあります。その場合は次節より紹介する方法を試してみましょう。
バケツに水を汲んで流す
とてもシンプルなのが、バケツに水を入れて流す方法です。停電時にトイレの汚物を流す方法として思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
以下の手順通りに進めると良いでしょう。
- トイレの周辺を新聞紙などを敷く
- バケツ一杯分、約6~7リットルの水を入れる
- 一気に水を流し込む
- 便器内の水位が低い場合は水を足す
- バケツ一杯分の水を定期的に流す
1.トイレの周辺を新聞紙などを敷く
水を入れたときに汚水が跳ねないように床を保護します。使い捨ての雑巾などを使ってもOKです。
2.バケツ一杯分、約6~7リットルの水を入れる
水が少ないと流れにくくなるため、約6〜7リットルは必要です。
3.一気に水を流し込む
汚物が流れているか確認してください
4.便器内の水位が低い場合は水を足す
元の水位くらいになるように水を入れます。
5.バケツ一杯分の水を定期的に流す
断水が続いている場合、排水管の途中に汚物が詰まっている可能性があります。つまり防止のために、水を一気に流し込みます。
一時的な停電であれば、ここまで実施する必要はありませんが、災害などで長期的な停電や断水が発生する場合は要注意です。
万が一に備えておくことは重要です。
蓄電池や太陽光発電を活用する
家庭用蓄電池と太陽光発電の導入は、停電対策として有効です。家庭用蓄電池は一時的な停電時に半日〜1日程度停電を免れますし、太陽光発電は日中に発電が可能です。
太陽光発電と家庭用蓄電池を併用することで、停電が長期化しても停電を長期的に免れられます。
初期費用は高額になりがちですが、万が一のときは安心できますね。
停電時にトイレを流す時に気を付けたいポイント
停電時にトイレに水を流すときは、以下の4つのポイントに気をつけましょう。
- サイホン現象に要注意
- エアーハンマー現象に要注意
- 排水管が破損している場合は水を流さない
- お風呂場に溜まった水は使わない
詳細は以下の通りです。
サイホン現象に要注意
停電時にトイレを流すときは、サイホン現象に注意してください。
サイホン現象とは、トイレに水を流したときに聞こえるゴホゴホした音のことです。
この音がすること自体は問題ありませんが、数が多いと排水管に異常があるケースが考えられます。
過剰なゴホゴホ音を放置すると、以下のようなデメリットが発生します。
- トレイが詰まってしまう
- 異臭や虫が湧く
思わぬトラブルになる可能性があるため、気をつけてください。
エアーハンマー現象に要注意
断水にともなう停電の際は、エアーハンマー現象のリスクがあります。
エアーハンマー現象とは、管内に溜まった空気が突然、強い衝撃とともに噴出する現象のことです。この現象が起こると、管やバルブに負荷がかかり、破損する恐れがあります。
エアー抜きを行うことで空気を抜き、水を流す前に備えることが大切です。具体的には、蛇口を開いて空気を抜く方法とエアー抜きバルブを使う方法の2つがあります。
排水管が破損している場合は水を流さない
サイホン現象やエアーハンマー現象などによって排水管が破損する場合があります。少しでも異常を感じたら、水を流してはいけません。
そんな状態で水を流すと汚水が逆流したり、マンションの場合だと下の階に住んでいる方に迷惑がかかったりしてしまいます。
お風呂場に溜まった水は使わない
停電時と言うと、お風呂の水を活用しようと思う方がいるかもしれません。しかし、お風呂の水には、髪の毛などのゴミが含まれているため、トレイの詰まりになる可能性があります。
ほかに使える水がなければ仕方ありませんが、基本的には使用しないようにしましょう。
停電時にトイレが使えない場合の対策
停電が原因でトイレが使用できなくなるのは、想定外の事態ですが、そのような状況に備えて携帯トイレや簡易トイレを用意しておくと便利です。
これらのトイレは、普段使っているトイレが使用できなくなった場合や、避難場所にトイレがない場合に特に有用です。
停電時には、トイレットペーパーやティッシュペーパー、ポリ袋、消臭剤、除菌シートなどの非常用品も準備しておきましょう。
携帯トイレと簡易トイレとの違い
両者の違いは、シンプルに便座があるかどうかです。
携帯トイレは、専用の袋に排泄物を収容するタイプのトイレで、便座は付いていません。携帯性が高く持ち運びしやすいため、非常時のアウトドアや災害時の避難所などで活躍します。
使用後は、袋ごと処分が可能です。特殊な凝固材を使っているタイプもあり、臭いの対策ができる点が利点です。
一方簡易トイレは、使用後に清掃が必要なトイレで、トイレ本体に排泄物を収容するタイプです。座面やフタが付いており、使用感が普通のトイレに近いのが特長です。
また、基本的に排泄物を流せる仕組みのため、使用後は清掃が必要ですが、その分繰り返し使用できます。
衛生的な簡易トレイを探している方には「ラップポン」がおすすめです。驚異的な防臭素材「BOS(ボス)」を使用しているため、排泄物のにおいが気になりません。
組み立て式で、持ち運びにも便利です。
どちらがいいかは場所や目的による
携帯トイレと簡易トイレは、使用する場所や目的によって適しているものが異なります。
避難所など公共の場所では、多くの場合簡易トイレが設置されていますが、場所によっては設置されていない場合もあります。一方、アウトドアでの使用や車中泊では、携帯トイレの方が便利です。
緊急時には、どちらのタイプのトイレも必要になります。家庭に備える場合は、携帯トイレと簡易トイレの両方を揃えましょう。
ただし、どちらのタイプも備蓄する場合には使用期限の確認や保管方法に注意が必要です。
停電時のトイレに関するよくある質問
最後に、停電時のトイレに関してよくある質問をまとめました。
トイレットペーパーがなくなった場合の対処法を教えてください。
トイレットペーパーがなくなった場合は、ティッシュペーパーやウェットティッシュなどで代用できます。事前に予備のトイレットペーパーを用意することもおすすめです。
暑い夏場に停電が発生した場合にトイレの臭いや虫の発生が心配です。対策はありますか?
対策としては、トイレ内に防虫剤を置いたり、風通しを良くするために窓を開けたりしましょう。トイレ内に消臭剤を設置するのも有効な方法です。
マンションが停電したらトイレはどうしたらいいの?
直結給水方式という給水方式を導入しているマンションであれば、停電しても問題なくトイレの水は流れます。
しかし、それ以外の方式の場合は停電の影響を受けるため、水は流れません。
まとめ:今使っているトイレが停電時に使えるかチェックしよう
自宅のトイレが停電時も利用できるかは種類によります。型番からメーカーホームページを調べて説明書を見るようにしましょう。
非常用のレバーが設置されていれば、停電でも水を流せるので安心してください。そのような機能がなければ、自力で水を流すほか方法がありません。
また、トイレが使えなくなった際には、携帯トイレや簡易トイレを用意することが必要です。携帯トイレは、アウトドアや車中泊などの場所で使いやすく、簡易トイレは、避難所などの室内で使用できます。
家庭に備えるトイレ用品としては、携帯トイレと簡易トイレを両方揃えておくことが望ましいでしょう。ただし、どちらのタイプも備蓄する場合には、使用期限の確認や保管方法に注意する必要があります。
「ラップポン」という簡易トイレであれば、防臭効果に力を入れているため、排泄物のにおいが気になりません。組み立て式のため、持ち運びも苦になりません。