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【手洗い・うがい】感染症予防においての重要性と正しいやり方は?
近年わたしたちを悩ませ続けている新型コロナウイルス感染症をはじめ、わたしたちは常日頃から様々な感染症にかかるリスクにさらされています。
感染症の予防を呼びかける中で必ずと言っていいほど耳や目にするのが「手洗い」と「うがい」です。
感染予防においてそれだけ「手洗い」と「うがい」は重要な役割を持っているということです。
ですが、「手洗い」や「うがい」も「ただ行えばいい」というものではありません。
適切なタイミングと適切な方法で行うことが重要なのです。
本記事では「手洗い・うがい」の重要性や正しい仕方、適切なタイミングについて解説していきます。
手洗い・うがいの重要性
感染症の主な経路は「飛沫感染」「空気感染(飛沫核感染)」「接触感染」「経口感染(糞口感染)」の4つに分けられます。
マスクを正しく着用することも感染症の予防において大切なことですが、マスクで防げるのは主に「飛沫感染」であり、完璧な予防法ではありません。マスクの着用と合わせて正しく行うべきなのが「手洗い・うがい」です。
しかし、前述したように「手洗い」も「うがい」も「ただ行えばいい」というものではありません。
正しい方法で効果的に行うことが重要です。
ですが、「面倒」などの理由でついつい適当に行ってしまうという方も少なくないのではないでしょうか。
ここでは「なぜ、手洗い・うがいを行うのか」を認識していきましょう。
手洗い
風邪などの感染症で最も多い感染経路が手からの「接触感染」と言われています。
私たちが日常で当たり前に触れているもの、手すりやドアノブ、電車のつり革などには目には見えない様々なウイルスや菌などの病原体が付着しています。
何らかの病原体に感染した人の咳やくしゃみから飛散し付着したものもあれば、感染した人が鼻をかんだ手、くしゃみや咳を覆った手、トイレットペーパーで便を拭いた手などで触れることでも付着します。付着した病原体はすぐには死滅せずしばらくの間生きているのです。
そして、別の人がその病原体の付着したものに触れることで病原体が手に付着します。
その手で目をこすったり、鼻をほじったり、ものを食べたりすることで、病原体が目や鼻、のどや消化器官などの粘膜から体内に侵入し、感染症を引き起こします。
このような手からの感染を予防するために、適切な「手洗い」が大切なのです。
うがい
くしゃみや咳などで病原体を含んだ飛沫が落下し、その水分が蒸発し、病原体が粒子(飛沫核)となって空気中を一定期間浮遊しています。
それらを吸い込んでしまう事で感染するのが「空気感染」です。
これは通常のマスクの着用ではほぼ防げないと言われています。
正しく「うがい」をすることでこれを洗い流す効果が期待できるのです。
また、「うがい」には口内の乾燥を予防する効果もあります。
口内が潤うことで、ウイルスや菌などの病原体が付着しづらくなりますし、繊毛運動も活発化します。
繊毛運動は空気中の細菌やウイルスなどの異物を排除する働きです。
加えて、「うがい」には口臭予防の効果も期待できます。
こちらの記事では感染症の感染経路について詳しく解説していますので、あわせて参考にしてみてください。
正しい手洗いの仕方
「手洗い・うがい」を正しく行うことで期待できる効果について解説しました。
ここでは正しい「手洗い」の仕方を確認していきましょう。
「手洗い」は基本的に流水かぬるま湯と石鹸を使って行います。
正しい手順と言っても所要時間は30秒程度ですから面倒くさがらずに是非、実践・継続してみてください。
手洗いの手順
- 流水(ぬるま湯)で手指を濡らす
- 適量の石鹸を手につける
- 手のひらをこすり合わせしっかり泡立てる
- 手の甲をもう片方の手のひらでこすり洗う、反対の手も同様に洗う
- 指を組み合わせて指の間をこする、特に指の付け根をよく洗う
- 指先をもう片方の手のひらの上でこすり洗う(爪の間も洗えるように)反対の手も同様に洗う
- 親指をもう片方の手で握るようにつかみ上下に回すようにこすり洗う、反対の手も同様に洗う
- 手首をもう片方の手で握るようにつかみ、つかまれた手を上下に回すようにこすり洗う、反対の手も同様に洗う
- 流水(ぬるま湯)でよく洗い流す
- ペーパータオル(又は未使用のタオル)でふき取る
気を付けたいこと
手洗いの前後で気を付けたいことをまとめておきます。
- 肘のあたりまでしっかりと袖をまくる
- 時計やブレスレット、指輪などは外しておく
- 爪を切っておく(爪の間は汚れが溜まりやすく、落としづらいので常に短く清潔に保ちましょう)
- 水道栓にはなるべく直接触れない(水道栓に菌が付着してしまうと水を止める際にまた菌が手についてしまいます)
- 洗い流すときは衣服や床などに水が飛び散らないように注意する
- 手をぬぐうときはペーパータオルを使う。布タオルを使う場合は未使用(洗濯済み)の物を使用し使いまわさない
(布タオルを繰り返し使うとタオルに付着した菌が洗った手についてしましますし、濡れたタオルは菌が繁殖しやすいため) - 手洗い後に顔や髪の毛に触れない(顔や髪の毛にも菌がいるため)
正しいうがいの仕方
続いて正しい「うがい」の仕方を確認していきましょう。
うがいの手順
- 水を口に含み強く「ブクブク」うがいをする(歯磨き後に口をゆすぐようなうがいです)
- 新しい水を口に含み、上を向いて喉の奥まで「ガラガラ」うがいをする(15秒程度、「あー」などと声を出しながら)
- 2回目と同じように、新しい水を含み2回目と同じように「ガラガラ」うがいをする(15秒程度)
1回目の「ブクブク」うがいで口の中の食べかすや有機物を取り除き、2回目以降のうがいで喉の奥まで洗い流すイメージです。
ちなみに、京都大学の研究グループによる過去の実証ではうがい薬を使用して「うがい」をするよりも水道水で一日3回上記のような手順で「うがい」をする方が効果があったという結果が出ています。
これによると、うがい薬は、常在菌まで殺菌してしまうので、口腔内やのどの粘膜を傷つけ、感染に弱くなったと考えられています。
普段の「うがい」は水道水で行い、風邪が流行していたり、風邪っぽいときなどにはうがい薬を使用して「うがい」するなど、状況に応じて使い分けるようにするよ良いかもしれませんね。
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適切なタイミングは?
「手洗い」も「うがい」も適切なタイミングで行わないと意味がありません。
それぞれどのようなタイミングで行うのが良いかをまとめますので是非覚えておいてください
手洗いのタイミング
- 外出先からの帰宅時(屋外から屋内に入った時)
- トイレの使用後
- 汚れたものに触れた後
- 調理をする前
- 調理の最中(特に盛り付けする際や肉や魚に触れた後)
- 食事の前
うがいのタイミング
- 外出先からの帰宅時(屋外から屋内に入った時)
- 掃除をした後
- 食事の前
また、学校や会社など集団生活の中にいる場合は「うがい」ができるタイミングがあれば、その都度水で「うがい」をするのも良いでしょう。
乾燥が気になるときや、のどに違和感があるときなどにも「うがい」は効果的です。
まとめ
本記事では「手洗い・うがい」を行うことによって期待できる効果や正しい「手洗い・うがい」の仕方、適切なタイミングについて解説してきました。
正しい方法で「手洗い」をしても所要時間は30秒程度ですし、「うがい」同様です。
今まで「面倒」だと適当に済ませてしまっていた方にとっても、さほど難しいことではないのではないでしょうか。
また、どうしても「手洗い」が難しい状況であれば、アルコール消毒液などを用いて手指の消毒をおこなうのも効果的です。
日々感染症の脅威にさらされている昨今では、正しい予防をし、感染を広げないことも一つのエチケットと言えるでしょう。
マスクの着用と合わせて、正しい方法と適切なタイミングでの「手洗い・うがい」を習慣化して、感染予防、健康管理をしていきましょう。
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