停電でブレーカーが落ちる原因と対処法を解説|落ちにくくするには?

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ブレーカーが落ちると停電が起きますが、その原因や復旧方法について知らない方が多いのではないでしょうか。

 

本記事ではブレーカーが落ちる原因と対処法、落ちにくくする方法を中心に解説していきます。

 

停電とブレーカーの関係やブレーカートラブルに関するQ&Aもお伝えするので、ブレーカートラブルに悩まされた経験のある方や今後の備えとして知っておきたい方は、ぜひ参考にしてください。

 

なお、急な停電対策としてJackery社のポータブル電源がおすすめです。防災だけでなくキャンプなどでも利用できます。

目次

停電とブレーカーの関係

停電とブレーカーには、密接な関係があります。

 

ブレーカーが落ちる原因や対処法を確認する前に、まずは基本的な知識を押さえておきましょう。

停電とは何か?

停電は、電力供給の途絶や中断によって、電気が使えなくなる状態のことです。停電には、天候や災害、電力需要のピークなどの外的要因や、配電設備の故障やトラブルによる内的要因があります。

 

停電が起こった場合、まずは落ち着いて状況を確認してください。必要であれば、近隣に住んでいる方や関係者に連絡して情報収集を行います。

 

停電が長期化する場合は、備え付けの非常用品や備蓄食料などを用意しておくことが大切です。

 

具体的な防災グッズについては以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

>>【家庭でできる停電対策は?】停電の原因やおすすめグッズを紹介

ブレーカーの役割とは?

ブレーカーは、電気回路に流れる電流が過剰になると、自動的に電気を遮断してくれる電気安全装置です。この装置があることで、電気の使いすぎや感電・火災などの事故を未然に防止できます。

ブレーカーには、主に以下の3種類があります。

  • 漏電ブレーカー
  • アンペアブレーカー
  • 安全ブレーカー

正しく使用すると、火災や感電事故のリスクを減らせるのでそれぞれ見ていきましょう。

漏電ブレーカー

漏電ブレーカーは、電気回路において漏電が発生した場合に自動的に電気を遮断するブレーカーです。分電盤の中央に基本的に配置されています。

 

漏電を検出するためのセンサーを内蔵していて、電気回路の入り口と出口にそれぞれ取り付けられています。

 

電流の差異を検知して漏電を検出すると、瞬時に電気を遮断し人身事故などの被害を防ぐのです。

アンペアブレーカー

アンペアブレーカーは自宅の電気総量を管理するブレーカーで、基本的に分電盤の左側に設置されています。

 

40Aや50Aといった契約アンペア数を超えてしまうと、ブレーカーが切れて電力供給を停止。これにより、回路内の電気機器や配線などが過負荷や火災などの事故を防止できます。

 

なお、電気使用量を自動で計測する「スマートメーター」を利用している場合、分電盤にアンペアブレーカーがない場合があります。スマートメーターがアンペアブレーカーの機能を果たしているからです。

安全ブレーカー

安全ブレーカーは、自宅内の電気供給をコントロールするためのブレーカーです。台所や洋室、寝室、お風呂場など各地点の電気のオン/オフを決められます。

 

分電盤には複数のブレーカーが設置されていて、分電盤の右側に基本的に付いていることがほとんどです。

 

各々のスイッチがそれぞれの場所への電気回路につながっていて、特定量の電流が流れると個別にブレーカーが落ちます。その結果として、そのスポットの電気が使えなくなるわけです。

【停電対策】ブレーカーが落ちる原因と対処法は?

ブレーカーが落ちる原因には以下の3つがあります。

  • 電気容量オーバー
  • 電気機器の故障
  • 電気配線の不具合

対処法とともにチェックしていきましょう。

電気容量オーバー

一つ目は、電気容量オーバーです。電気容量オーバーとは、ブレーカーに設定された電気容量を超えて電気を使ったときに起こります。

 

たとえば、エアコンや電子レンジなど、大きな電力を必要とする機器を同時に使った場合や、電力不足の地域で電力使用量が急増したときです。

 

〇50Aで契約している場合
・洗濯乾燥機15A
・電子レンジ7A
・電気ポット12.5A
・ドライヤー12A
・エアコン5.4A
⇒合計:51.9A

 

上記の家電製品を同時で利用すると、51.9Aに達します(それぞれのアンペア数は一例)。そのため、ブレーカーが落ち停電が起きます。

 

対処法としては以下になります。

  • 大きな電力を必要とする機器を同時に使わないこと
  • エアコンの温度設定を上げること
  • 電子レンジの使用時間を短くすること

電気容量を超えないように意識することが大切です。

電気機器の故障

二つ目は、電気機器の故障です。古くなった電気機器や、短絡や過負荷などの故障があると、ブレーカーが落ちる場合があります。

 

対処法としては、故障した電気機器の修理または交換が必要です。故障していないか定期的に点検することも重要なので、覚えておきましょう。

電気配線の不具合

三つ目は、電気配線の不具合です。配線に問題があると、電気が流れにくくなり、電気容量がオーバーしてブレーカーが落ちる場合があります。

 

具体的には、配線の接続不良、断線、配線規格不足、配線不良などが考えられます。特に、古い建物やDIYで行われた配線などは、問題が起こりやすい傾向があります。

 

ブレーカーが落ちた場合、まずは配線を確認し、不具合がないかをチェックしましょう。配線に問題がある場合は、専門の電気工事業者に相談して修理する必要があります。

 

また、配線が問題ない場合は、電気容量オーバーなど別の原因が考えられます。しっかりと原因を特定し、対処することが重要です。

ブレーカーが復旧しない場合は?

もしブレーカーが復旧しない場合、専門家に相談するか、ブレーカーの交換を検討する必要があります。

専門家に相談する

もしブレーカーが復旧しない場合、専門家に相談することが望ましいです。電気工事の専門家や電気器具メーカーに相談し、適切な対処を行ってもらいます。

ブレーカーを交換する

ブレーカー自体が故障している場合は、交換する必要があります。ブレーカーの交換は、取扱説明書に従って行うことが望ましいです。ただし、自分で交換することが難しい場合や、安全面を考慮して交換を専門業者に依頼することをおすすめします。

ブレーカーを落ちにくくする方法

予防策として、ブレーカーが落ちにくくする方法も検討しましょう。以下のステップに沿って実施していきます。

  1. 家電製品の使用方法の見直し
  2. 電気容量の確認と増設の検討
  3. ブレーカーの定期的なメンテナンス

1.家電製品の使用方法の見直し

まずは、家電製品の使用方法を見直すことが大切です。たとえば、エアコンを長時間連続運転するよりも、一定時間ごとに運転を止める「エコ運転」モードを使うことで、ブレーカーが落ちる頻度を減らせます。

 

また、ドライヤーや電子レンジなど、一度に多くの電力を使用する家電製品は、他の家電製品と同時に使用しないように注意しましょう。

2.電気容量の確認と増設の検討

次に、電気容量の確認と増設の必要性について考えてみましょう。

 

家庭用ブレーカーの容量は、15Aや20Aなどが一般的ですが、家電製品の数や種類によっては、容量が足りなくなる場合があります。その場合、電気工事業者に相談して、ブレーカーの増設を行うことが必要です。増設によって、ブレーカーが落ちにくくなります。

3.ブレーカーの定期的なメンテナンスの見直し

電気ブレーカーは、電気回路を遮断する重要な安全装置です。しかし、ブレーカーが正しく作動しない場合、電気システムが適切に機能しなくなるため、定期的なメンテナンスをしなければなりません。

 

具体的には、以下の3点です。

  • ブレーカーの清掃
  • ブレーカーの点検
  • ブレーカーの試験

電気システムの安全性と効率性を保つために不可欠です。チェックしていきましょう。

 

塵や汚れでブレーカーの動作に支障が生じる場合があるため、定期的な清掃をする必要があります。ブレーカーを汚れから守れば、確実に動作ができるでしょう。

ブレーカーの点検

ブレーカーの定期的点検をすると、内部の損傷や変形があるかどうかを確認できます。コネクタや電極の接続部分が正常に接続されているかどうかをチェック可能です。

ブレーカーの試験

ブレーカーは、正常に動作するために定期的に試験する必要があります。試験により、ブレーカーが意図した通りに遮断されるかどうか確認できるからです。

 

ブレーカーが正しく動作しない場合は、修理または交換を検討してください。

停電時のブレーカートラブルに関するQ&A

最後に、停電時のブレーカートラブルに関するQ&Aをまとめていきます。

ブレーカーが落ちる原因がわからないとき?

ブレーカーが落ちる原因は、電気容量のオーバーロード(過負荷)やショートなど、様々な要因が考えられます。もし、ブレーカーが何度も落ちる場合は、まずは使用している電気機器の電気容量や配線などを確認しましょう。

 

また、ブレーカー自体に問題がある可能性もありますので、専門家に相談することをおすすめします。

ブレーカーが落ちたら電気機器に影響が出る?

ブレーカーが落ちた場合、電気機器に異常電流が流れることを防止するため、電源が遮断されます。そのため、ブレーカーが落ちても電気機器に大きな影響はありません。

 

ただし、異常電流が繰り返し発生すると、電気機器に損傷を与える可能性があります。異常電流が発生している場合には早急に原因を調べ、修理しましょう。

ブレーカーの交換は自分でできる?

ブレーカーの交換作業は、電気工事士などの専門家に依頼するのがおすすめです。交換作業には、電気を扱う技術や知識が必要であり、誤った作業が行われると感電や火災などの危険性があります。

 

専門家に依頼することで、安全かつ確実に交換作業が可能です。

停電しているけどブレーカーが落ちていない?

停電しているのにアンペアブレーカーが落ちていない場合、実は漏電していて火災や感電事故が発生するおそれのある危険な状態です。

自分で対応せずに専門業者に連絡してください。

 

ほかには以下の原因が考えられます。

  • 雷や地震などの自然災害
  • 計画停電
  • ブレーカーの故障
  • 照明機器の故障

停電が起きたときに大切なのが、家電製品のプラグをコンセントから抜くことです。電気が復旧したときに通熱して火災が起きるリスクがあるからです。

 

アイロンやドライヤー、電気ストーブなどは必ずプラグを抜いておきましょう。

まとめ

ブレーカーは、電気回路を保護するための重要な装置です。しかし、電気機器の過負荷や配線の過負荷、ショート、外部からの影響などにより、ブレーカーが落ちることがあります。

 

そのため、ブレーカーの復旧方法や交換、トラブル対処の際の注意点について理解しておきましょう。

 

また、ブレーカーのトラブルを防ぐためには、定期的なメンテナンスや過負荷を避けるための電気機器の使用量調整が重要です。自己修理を行わず、必要な場合は電気工事士に相談してください。

 

これらの対策を実施することで、ブレーカートラブルのリスク回避につながります。

 

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この記事を書いた人

幼少期に親族が水災に巻き込まれた経験があります。その出来事が私の人生に大きな影響を与え、環境保護へのきっかけとなりました。
このような経験を通じて、被災者やその家族に寄り添いながら、水災の現状や対策について専門的な記事を執筆しています!

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