個人でできる洪水対策おすすめ12選!洪水が起きた際の注意点も解説

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気候変動による自然災害が叫ばれている昨今、洪水は決して他人事ではありません。

地震や津波への意識は高くても、洪水への備えは十分とは言えません。

そこで今回は、洪水に対して個人でできるおすすめ対策13選をご紹介します。これらを実践することで、洪水に対する安心感を高められます。

洪水発生時の行動や必要な準備、おすすめの防災グッズも紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

目次

洪水が起きる原因

洪水とは、河川の水が堤防を越えたり、堤防が決壊することによって起こる氾濫(はんらん)のことです。

ひとたび洪水が発生すれば、橋の流出、道路の寸断、家屋の浸水など、人々の生活に甚大な影響を及ぼします。

では、なぜ洪水が起きるのでしょうか?

その発生原因を時系列で示すと、次のようになります。

  1. 大雨や雪が原因で川の水量が増える
  2. 川の堤防に水圧がかかる
  3. 堤防の決壊や越水により住宅地に水が流入する

この現象が「外水氾濫」です。

また、川の水量が増えたことで下水道の処理能力を超え、下水が溢れてしまう現象を「内水氾濫」と言います。

なお、洪水には至らないまでも、大雨によって雨漏りが発生するケースもあります。

雨漏り対策については、以下の記事が参考になります。

個人でできる洪水対策12選

ここからは、個人でできる洪水対策12選を、3つのパートに分けてお伝えします。

各パートの概要は、以下の通りです。

項目対策方法
【情報収集編】洪水発生時にどう行動すればよいのかを事前に調べておく1.ハザードマップを確認する
2.避難経路を確認する
3.家族との連絡方法を確認する
4.重要書類をまとめる5.ペットの避難計画を立てる
【環境整備編】洪水発生時の被害緩和を事前に図っておく6.玄関や通路に倒れやすいものを置かない
7.家具の配置を見直す
8.雨水ますの詰まりを取っておく9.車の避難場所を確保する
【グッズの準備編】洪水発生時に役立つモノを事前に用意しておく10.防災グッズを用意する
11.土のうを設置する
12.ポータブル電源を準備する

順番に見ていきましょう。

1.ハザードマップを確認する

真っ先にやっておきたいのは、ハザードマップの確認です。

ハザードマップとは、自然災害のリスク情報、被災想定区域、避難場所などを、地域毎に表示した地図のことです。

国土交通省が運営しています。

あなたがいまお住まいの自治体からパンフレットや小冊子の形で提供されている場合は、それをもとに確認していきましょう。

〇ハザードマップポータルサイト
https://disaportal.gsi.go.jp/

住所を入力することで、その地点の災害リスクを調べられます。

また「洪水」「土砂災害」「津波」など、災害の種類を選んで確認することも可能です。

家族とお住まいの方は、このサイトを家族で見せ合いながら、防災・避難計画について話し合いましょう。

いざという時のために、パソコンやスマートフォンのお気に入り(ブックマーク)に設定しておくのもおすすめです。

2.避難経路を確認する

次に重要なのは、避難経路の確認です。

洪水時には、水平方向ではなく、垂直方向へ避難することが肝要だと言えます。

垂直避難とは、例えば以下のようなものです。

  • 戸建てに住んでいる場合は、2階以上の高い場所へ避難
  • 屋外で被災した場合は、ビルの上層階へ移動
  • 近くに高台や丘陵地帯がある場合は、そちらへ避難

まずは、お住まいの地域で最も高い場所を事前に把握しておきましょう。次に、その避難場所へ向かうルートを検討します。

ハザードマップに避難経路の例示がある場合はそれを基本としつつ、念のため複数の経路を想定しておくことが大切です。

また、地図上だけでなく、平常時に実際に自宅から避難場所まで歩いて、避難経路と所要時間を確認しましょう。

3.家族との連絡方法を確認する

洪水発生時、家族が家や会社、学校、病院、スーパーなど別々の場所で被災する恐れがあります。

そのため、災害時の連絡方法を家族で共有することが不可欠です。

連絡手段としては、電話やLINEが主な選択肢です。

「避難場所へ避難したこと」を伝えられるように、LINEで予め家族用のグループLINEを作成すると、いざという時に便利です。

さらに、電話やLINEが使えない場合も想定し、災害用伝言板の使い方を事前に習得しておくことをおすすめします。

〇NTT東日本公式サイト 災害用伝言板(web171)
https://www.ntt-east.co.jp/saigai/web171/index.html

この災害用伝言板は、インターネットを通じて安否情報の登録・確認ができるシステムです。

万が一、携帯電話が水没したり手元にない場合でも、伝言板にアクセスできる環境があれば利用できます。

4.重要書類をまとめる

洪水対策では、重要書類をまとめておくことも欠かせません。

以下のような身分証明書を中心に準備しましょう。

  • 運転免許証
  • マイナンバーカード
  • パスポート
  • 健康保険証
  • 年金手帳
  • 印鑑登録証明書

災害時には、生活再建のために銀行からの預金引き出しが必要になることが予想されます。

そのため、銀行の通帳や印鑑を重要書類と考える方も多いでしょう。

確かに、これらがあれば便利ですが、なくても本人確認ができる身分証明書があれば預金の引き出しは可能です。

したがって、災害時にすぐに持ち出せるよう、事前に身分証明書のコピーを取り、非常用持ち出し袋に入れておいてください。

5.ペットの避難計画を立てる

ペットを飼っている方は、ペットの避難計画も検討しておきましょう。

環境省の「人とペットの災害対策ガイドライン」が参考になります。

このガイドラインでは、飼い主が平常時に行うべき対策例として以下を挙げています。

  • 住まいや飼養場所の防災対策
  • ペットのしつけと健康管理
  • 不妊・去勢手術
  • 迷子札やマイクロチップなどによる所有者明示
  • ペット用の避難用品や備蓄品の確保
  • 避難所以外の避難先やペットの預け先の確保
  • ペットの治療記録やワクチン接種歴などの情報まとめ

これらの対策は、災害発生時では間に合いません。

普段から準備しておき、いざという時に備えることが大切です。

6.玄関や通路に倒れやすいものを置かない

洪水の経験がない人には想像しにくいかもしれませんが、「玄関先まで水が到達し、玄関ドアが開かない」という状況は実際に起こり得ます。

TBSラジオキャスターの実験によると、玄関先の浸水が10~20cm程度なら、成人男性は何とかドアを開けられるレベルでした。

しかし、その高さを超えるとドアを開けるのは極めて困難になります。

ただでさえ、浸水した水圧によって玄関ドアが開かないリスクが高いです。

そのため、倒れやすいものや、倒れたら避難の妨げになるようなものは玄関先に置かないようにしましょう。

同様に、ドアに接する通路付近にも、倒れやすいものは置いてはいけません。

7.家具の配置を見直す

浸水が玄関先だけでなく、屋内にまで及ぶリスクも考慮しておく必要があります。

特に、戸建てや1階に住んでいる方は、注意が必要です。

浸水時の避難では、「水平方向ではなく、垂直方向への移動が重要」です。しかし、高い位置へ避難するために一時的に水平移動せざるを得ない状況も考えられます。

その際、家具が水に浮いて移動の妨げになったり、避難経路を塞ぐこともあり得ます。

そのため、家具が浮かないように壁と金具で固定したり、ドア付近に家具を置かないなどの工夫が必要です。

日頃から家具の配置を見直し、浸水時の避難動線を確保しましょう。

8.雨水ますの詰まりを取っておく

「雨水ます」は、建物の屋根に降った雨を効率的に排水する設備です。

フタに「雨水」と書かれているケースもあります。

この「雨水ます」に落ち葉、泥、塵などが溜まると、本来の機能を発揮できなくなる場合があるため、定期的な清掃(年1回など)が大切です。

「雨水ます」には、非浸透タイプと浸透タイプの2種類があります。

自宅にどちらのタイプがいくつあるのかを確認しましょう。自分で掃除するのが難しい場合は、専門業者への依頼も検討してください。

9.車内からの脱出方法を確保しておく

車の運転中や乗車中に洪水に遭遇した場合、自身の安全を最優先に行動することが重要です。

車が水没すると、水圧でドアや窓が開かなくなる恐れがあります。

そのような事態に備え、窓を割るためのハンマーを車内に常備しましょう。

日本自動車連盟(JAF)のサイトには、「車が水没してしまった場合の対応」が分かりやすくまとまっています。

10.防災グッズを用意する

多くの方が防災グッズを用意していますが、ライフジャケットを持っている人は少ないかもしれません。

洪水時にライフジャケットの有無で、生存確率に差が出るケースがあります。

国土交通省が公表しているデータでは、ライフジャケット着用時の生存確率は非着用時の2倍以上です。

洪水に備えてライフジャケットを1つは準備しましょう。

株式会社ピースアップのライフジャケットは、国交省の基準より1.5倍の浮力があり、体重100kgの人が24時間浮き続けられます。

また、防災士と被災者が共同考案した防災パックには、必要なグッズがまとめて入っており、防水性の高いカバンが付属しています。

普段ウォシュレットを使っている人は、携帯用ウォシュレットも準備しておくと良いでしょう。

株式会社ピースアップの使い切りお尻洗浄器は、精製水を使用しているため清潔です。

洪水災害を想定し、防災グッズに不足がないか再確認しておきましょう。

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11.浸水防護用具を用意する

洪水発生時に家屋への浸水を防ぐために、浸水防護用具を用意しておくと良いです。

代表的なものは、土のうと防水シートです。

土のうは、道路から家に流れ込む水を部屋に侵入させないために使用します。

実際の土を使うものだけでなく、水を含ませることで土のうの形状を実現します。

株式会社ピースアップのバッグタイプの土のうは、吸水前は0.17kgとコンパクトですが、吸水後は約15kgにまで膨らみ、持ち運びに便利な取っ手付きです。

防水シートをドアや窓に張ることで、浸水を防ぐ効果を高められます。

設置したいエリアの幅・高さを考慮して、適切な防水シートを選びましょう。

浸水防護用具を適切に使用することで、洪水による被害を最小限に抑えることが可能です。

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12.ポータブル電源を準備する

洪水発生時、家族との連絡手段としてスマホやパソコンなどの通信機器を使用することが多いですが、それらの機器を稼働させるための電源が必要です。

そのため、ポータブル電源を用意しておくことをおすすめします。

ポータブル電源は簡単に言うと、大容量の持ち運び可能な電池です。

株式会社Jackery Japanの「ポータブル電源 240」は、スマートフォンの充電だけでなく、ACコンセントにも対応しています。

幅広い電気製品を充電できるため、いざという時に便利です。

ポータブル電源は、部屋の高い位置に防災グッズと一緒に置いておき、非常時にすぐに持ち出せるようにしておくと良いでしょう。

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洪水が起きた際の3つの注意点

ここからは、実際に洪水が起きた時に気を付けておきたい点について、3つお伝えします。

  • 避難のタイミングに注意する
  • 遠回りになったとしても安全そうな避難経路を選ぶ
  • 自宅の安全を確認してから戻る

順番に説明していきますね。

避難のタイミングに注意する

洪水発生時には、自分のいる場所の警戒レベルを確認することが重要です。

気象庁は警戒レベルを1~5の5段階で設定しており、レベル1が最も低く、レベル5が最も高い状態を示します。

詳細については、気象庁のホームページを確認してください。

参考:気象庁 防災気象情報と警戒レベルとの対応について
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/alertlevel.html

もし、お住まいの自治体から警戒レベル3や警戒レベル4が発令されたら、速やかに避難行動をとる必要があります。

ただし、夜間における避難は、日中に比べて視界が不明瞭となり危険が伴うため、可能であれば日中のうちに避難することが望ましいです。

遠回りになったとしても安全そうな避難経路を選ぶ

避難の際、予定していた経路が浸水し、歩行が困難な場合があります。

そのような状況では、遠回りになっても、浸水の程度が軽い経路を選んで移動しましょう。

浸水した道路では、足元の障害物に気づきにくく、転倒する危険性があります。

歩いて避難する際は、杖や傘で歩く先の足場を確認しながら、慎重に歩くことが大切です。

避難所までの移動が物理的に難しい場合や、安全な経路が分からない場合は、無理に避難所を目指してはいけません。

近くの高い場所への移動を優先しましょう。

自宅の安全を確認してから戻る

警戒レベルが緩和・解除された後、自宅へ戻る際には注意が必要です。

具体的には、以下のような点に留意しましょう。

  • 倒壊の恐れがある建物に近づかない
  • ガス漏れや電気系統の異常がないか確認する
  • 清掃の際はマスクや手袋を着用する
  • 有害物質の体内侵入リスクを最小限に抑える

ただ、避難所に居る状態で、自宅が安全そうかどうかを確認するのは、現実的には難しいと言えます。

そのような場合は、ハザードマップポータルサイトを活用しましょう。

〇ハザードマップポータルサイト
https://disaportal.gsi.go.jp/

避難所から自宅までの経路に想定される災害リスクを再確認した上で、帰宅の判断をしてください。

まとめ:洪水対策は事前に個人でするべき

ここまで、洪水が起きる前に対策しておいたほうが良いこと、実際に洪水が起きた時に気を付けておきたい点について、お伝えしてきました。

洪水の発生そのものを個人の力で防ぐことは困難ですが、洪水が発生した場合に備えておくことは個人でも可能です。

防災グッズとして、下記はおすすめです。

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ぜひ、平常時のうちから、少しずつでも洪水への準備を整えておきましょう。

洪水は突然やってくるものです。いざという時に慌てないためにも、日頃から対策を進めておくことが大切です。

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この記事を書いた人

幼少期に親族が水災に巻き込まれた経験があります。その出来事が私の人生に大きな影響を与え、環境保護へのきっかけとなりました。
このような経験を通じて、被災者やその家族に寄り添いながら、水災の現状や対策について専門的な記事を執筆しています!

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