浸水対策完全ガイド!おすすめグッズ9選から助成金活用までを徹底解説

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2023年ゲリラ豪雨が全国で9.3万回以上発生しました。2022年と比べると1.2倍も増えているペースです。

温暖化による影響でゲリラ豪雨が増えているため、大切な家や家族を守る上で、家屋の浸水対策は今まで以上に欠かせません。

しかし、どんな対策グッズを準備すればいいのか、悩む方も多いのではないでしょうか?

本記事では、浸水対策のためのおすすめグッズ9選と選び方のポイントを詳しく解説します。土のうや止水板といった定番アイテムから、意外に役に立つ吸水シートなどまで紹介し、浸水対策費用助成金の活用法までお伝えします。

自然災害は止められません。しかし適切に準備をしていれば、被害は最小限に抑えられるため、あなたのご家庭に合った浸水対策を始めましょう。

目次

浸水対策が必要な理由

近年、日本各地でゲリラ豪雨による水害が頻発しており、浸水対策の重要性が高まっています。

国土交通省のデータによると、平成23年から令和2年までの10年間、全国の約98%にあたる市町村で水害土砂災害が発生しました(河川事業概要2023)。

日本各地で水害土砂災害のリスクがある状況のため、日頃から対策が不可欠です。適切な浸水対策グッズを準備すると、突然の自然災害による被害を軽減し、家族の安全と財産を守れるようになります。

もし、突然起こる水害に遭うと、家屋の構造損傷や家財の損失、電気設備の故障など、甚大な被害をもたらします。

復旧するにも多大な労力と費用を要するため、対策しなかった際のリスクは甚大です。

2024年7月、山形県や秋田県で、梅雨前線の影響による記録的大雨がもたらした大水害が発生しました。

山形県内では、17市町村で1100棟以上の住宅が床上・床下浸水の被害を受け、特に酒田市や遊佐町、戸沢村に被害が集中しました。

次章より、おすすめの浸水対策グッズをご紹介するので、チェックしましょう。

浸水対策のおすすめグッズ9選

浸水対策として以下のグッズがおすすめです。

  • 土のう
  • 吸水シート
  • 防水シューズ
  • ポータブル電源
  • レインコート
  • 非常用トイレ
  • 懐中電灯
  • 防災グッズ

繰り返し発生した過去の災害現場で、あったらよかったもの、あってよかったものを厳選しました。いつか起こる災害に備えて、今から準備してください。

土のう

浸水対策の定番アイテムである土のうは、砂や土を詰めた袋を積み上げて家屋への水の侵入を防ぎます。

玄関や窓周りに設置すると効果的で、迅速に対応できるのが利点です。費用も1枚1,000円弱で済みます。

近年のゲリラ豪雨増加を考慮すると、各家庭における準備が重要です。自治体によっては「土のうステーション」を設置しており、災害時に自由に利用できます。お住まいの自治体に設置状況を確認しましょう。

家庭での準備が難しい場合は、土砂不要の「吸水土のう」も便利な選択肢です。水で膨らむタイプのため、使いやすくなっています。

水害対策に 水で膨らむ 吸水土のう 3枚入 3枚入 BOX型 (bowsai.net)

吸水シート

吸水シートは、雨漏りや侵入してきた水を吸収してくれる便利な浸水対策グッズです。置くだけで水をすばやく吸収するため、建物への予期しない浸水にすぐ対処できます。

吸水力が高く、1枚のシートで最大7〜10リットル吸水できるタイプや繰り返し使用できるタイプが市販されています。

窓際などからの浸水対策に準備しておくと効果的です。

使用後の処分は製品により異なりますが、3〜4日程度日干しすれば乾燥します。その上で可燃ごみとして焼却処分しましょう。

止水板

止水板は、玄関や窓の前に設置して水の侵入を防ぐための板です。水害への備えとしては、玄関や地下施設などの出入口、駐車場前、電気設備室などに設置します。

L字型で樹脂製のものなら工事不要で、一般家庭でも必要なときにすぐに使えて便利です。

地下施設や電気室、ポンプ室など浸水すると被害が大きく、復旧に時間がかかる場所については、高性能の防水板を設置する必要があります。

設置場所に適した止水板を選ぶうえでは、止水性能の高さが評価のポイントです。

比較しやすい基準として第一に挙げられるのが「JIS A 4716規格」です。

そのほか、(一財)建材試験センターの試験方法による技術評価を受けて「技術評価等級」を表記しているケースもあります。

表記されている規格を確認し、設置場所に応じて選びましょう。

防水シューズ

防水シューズは、浸水時に足元を守るための必須アイテムです。

水を完全に遮断し、滑りにくいソールを備えているため、安全に移動できます。特に豪雨や洪水時に足元が濡れると体が冷えやすく、体調を崩す原因です。

防水シューズを常備しておくことで、緊急時にも安全に避難や作業が行えます。

日常使いもできるため、普段から備えておくと便利です。

ポータブル電源

ポータブル電源は、水害時の停電対策として非常に重要です。生活に支障をきたすことはもちろん、救助要請もままならなくなります。

2021年の九州地方での大雨による大規模停電では、土砂崩れや道路崩壊により電線が切断され、復旧までに2日を要しました。

被災者の方々は、2日間冷蔵庫や冷暖房、照明器具が使えず、夜間は暗闇での生活を強いられました。

ポータブル電源を事前に準備すると、停電時でも家電製品やモバイル機器に給電できて、情報収集や連絡が可能です。

また、ソーラーパネルと組み合わせると、長期間の停電でも太陽光を利用して電力を補充できるため、持続的に電力を供給できます。

ソーラーパネル付ポータブル電源なら、Jackery ポータブル電源 600Plusがおすすめです。

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ポータブル電源 ソーラーパネル(サンドゴールド)
¥89,850 (税込)

ソーラーパネルとセットになっているため、太陽光があれば停電時も充電できます。天気にさえ恵まれれば、長期間にわたって電力を確保できるのが強みです。

レインコート

災害級の大雨の中では、濡れた衣服が体温を奪い、低体温症で命の危険にさらされる恐れがあります。

レインコートがあれば、傘が役に立たないような横殴りの雨でも、体を濡らさずに避難や作業ができます。

水害に備えるレインコート選びでは、汗で蒸れてしまう安価なビニール製は避けて、防水性と通気性が高い素材を選ぶことが重要です。

目安としては、JIS規格で耐水圧10,000mm以上、透湿度10,000g/m²/24h程度のものを選ぶのが理想です。

レインウェアは性能を考慮して準備しましょう。

非常用トイレ

過去の災害発生時では、自治体が設置する仮設トイレには数に限りがあり、また設置まで相当の時間がかかりました。

不意の災害発生に備えて、日頃から自宅に災害用簡易トイレを備えておくことをおすすめします。

いつも使用している自宅のトイレで、便座ごと便器全体に黒いポリ袋をかける使い捨てタイプが便利です。

必要数は以下を参考にしてください。

  • 人ひとりがトイレに行く平均回数(1日に6~7回程度)
  • 家族の人数
  • ライフラインが復旧するまでの日数(おおよそ1週間)

使用後は、ビニール袋の口をしっかり二重に縛り、可燃ごみとして処分します。

懐中電灯

災害で停電すると街灯や周りの家の電気がすべてつかないため、夜は思っている以上に真っ暗になり、何もできなくなります。

手元の灯りなしでは、危険な屋外はもちろん家財が散らかった室内を歩くことすらできません。

自宅での最低限の居住空間を整えるためにも、懐中電灯は必須です。

災害時の使用に適した懐中電灯には、高い防水性能が求められます。防水等級がIPX4(いかなる方向からの水の飛沫にも影響を受けない)以上の規格が理想的です。

また、明るさも確認しましょう。真っ暗な屋外で50m以上先の広範囲を照らすには、200lm(ルーメン)以上の懐中電灯が必要です。

日頃からの準備としては、電源の種類をよく確認しておきましょう。

電池式や充電式、手回し発電式などいろいろな種類がありますが、それぞれ電源の確保の仕方が異なるので、こまめな点検と準備が必要です。

防災グッズ

防災グッズは、災害時に必要なアイテムを一式揃えたセットです。

非常食や水、応急手当用品、ラジオ、ブランケットなどが含まれており、緊急時にすぐに使用できます。特に、ゲリラ豪雨や台風時には、避難が必要になることがあるため、事前に防災グッズを準備しておくことが重要です。

各家庭で必要なアイテムを見直し、カスタマイズした防災グッズを備えておくことで、安心して災害に備えられます。

防災グッズを揃えるなら、ピースアップがおすすめです。

防災のプロフェッショナルである防災士が5名在籍しており、豊富な知識と経験を活かして、最適な防災グッズを提案しています。

浸水対策の第1歩として、購入するのはおすすめです。

浸水対策のグッズを選ぶ際のポイント4つ

浸水対策グッズを選ぶ際は、以下の点を意識することが大切です。

  • 浸水のリスクが少ない場所に住む
  • 事前に準備する
  • 自宅の状況を把握する
  • 収納スペースを考慮する

最適な防災グッズを選ぶには、種類や性能を確認することに加えて、守るべき家屋の特徴と周辺環境をよく把握する必要があります。

準備した防災グッズの特性と使用する環境が適合して、はじめて期待する効果が得られるようになります。

浸水のリスクが少ない場所に住む

浸水対策を考える上で、まず重要なのは住む場所の選定です。何か発生したの対策よりもそもそもリスクが起きないように考えることが大切です。

ハザードマップを活用し、浸水リスクの少ない地域を選びましょう。

ハザードマップは各自治体が提供しており、過去の災害履歴や地形情報をもとに、浸水の可能性が高いエリアを示しています。

▼ハザードマップ
https://disaportal.gsi.go.jp/

リスクを事前に把握し、より安全な地域を選ぶことで、浸水被害のリスクを減らせます。住む場所を決める際には、マップを見ながら実際に現地を歩きましょう。

自宅から避難場所に行くまでの経路を実際に歩いて確認しておくことが重要です。坂道や河川の有無などを確認しておくと、避難時に別ルートを考えるなど具体的な対策が立てられます。

事前に準備する

防水シートや土のう、非常用トイレなどの防災グッズは、平常時に準備しておきましょう。

そして使用方法を事前に確認し、いざというときに迅速に使用できるようにすることがとても大切です。

その理由は、いざ災害が発生すると、予想もしなかった困難が発生し、思い通りの効果が得られないリスクがあるからです。

電池や非常食はローリングストック法で、古いものから消費し、使った分を補うようにします。経済的な無駄もなく、いざというときに確実に役に立つ方法です。

非常用トイレは、設置から使用、廃棄までを平常時に試すことをおすすめします。

落ち着いた時に、基本的な使用方法をマスターしておきましょう。

自宅の状況を把握する

浸水対策グッズを選定する際には、商品の特長とともに、自宅とその周辺の状況をよく把握しておきましょう。

窓や玄関口、排水口など浸水リスクの高い箇所を特定することで、どんな浸水対策グッズが適切かを判断できます。

また、周辺の地形や排水状況を知れば、過去の災害時にどのような課題があったかを把握できます。

準備するべき防災グッズを判断するには、家屋の特性と合わせて周辺環境をよく知っておくことが重要です。

収納スペースを考慮する

浸水対策グッズを選ぶ際には、普段の収納場所や保管方法を考慮し、コンパクトで扱いやすいものを選ぶことがポイントです。

限られたスペースに収納する場合は、折りたたみ可能な止水板や土砂の不要な土のうなどが適しています。

また、使用頻度が低いグッズでも、いざというときにすぐに取り出せる場所に保管することが重要です。収納スペースを有効に活用すると、必要なものをすぐに取り出せます。

浸水対策のグッズに助成金が活用できる

近年多発する水害への対策として、地域によっては浸水対策費用の一部を助成する制度が設けられています。

また、市町村の制度以外にも、特定の施設に対する浸水対策や、建物の総合的な防災対策の一部として防水板の設置に活用できる助成制度があります。

助成金・補助金制度の一部をご紹介します。

1、防災用品購入補助金(長野県安曇野市)

安曇野市では、市民が災害時の在宅避難に備えるための防災用品購入に対し、補助金を交付しています。この制度では、土のう袋や水のう袋などの浸水対策グッズが補助対象です。

補助率は購入費の3分の1で、上限額は20,000円。申請は購入前に行う必要があり、同一世帯につき年度内1回限りです。

2、防水板設置助成金(東京都)

東京都では、中小企業や小規模企業が事業継続計画(BCP)を策定し、浸水対策用の防水板などを設置する際に助成金を提供しています。

助成率は中小企業の場合は経費の1/2、小規模企業の場合は2/3で、助成額の上限は1,500万円です。

この助成金は、企業が浸水対策を強化し、事業の継続性を確保するために活用されています。

3,止水板等設置工事費助成金制度(特定の自治体)

建物の浸水被害を減らすための助成金制度です。具体的には、玄関や窓などに防水板を取り付ける工事や、関連する工事の費用を補助します。

自治体によって個人が対象となる場合や、法人も対象となる場合があります。

ただし、地域により条件や助成率はそれぞれ異なり、制度のない地域もあります。

【東京都足立区の例】
建物1棟につき上限50万円(対象工事費の2分の1)

これらの助成金制度を活用すると、浸水対策の費用負担を軽減し、効果的な防災対策を実施できます。

各自治体のホームページで詳細を確認し、適切な申請手続きを行いましょう。

まとめ:浸水対策グッズは事前に準備しよう

本記事では、浸水対策に役に立つおすすめグッズ9選と選び方、助成金活用方法をご紹介しました。

自然災害は予期せぬときに発生します。被害を最小限に抑えるには日頃からの備えが不可欠です。

しかし、どんな対策グッズがあって、どれが自分の家や地域に有効なのかは、十分な下調べがなければ判断できません。

防災品メーカーの商品情報を収集し、自宅の立地条件や周辺環境を把握して、必要な防災グッズを見極めてください。

まずは、必要なアイテムがひととおり揃っている防災セットを準備することから始めましょう。

防災グッズを揃えるなら、ピースアップが最適です。防災のプロフェッショナルである防災士が5名在籍しており、豊富な知識と経験を活かして、最適な防災グッズを提案しています。

いつ襲ってくるかわからない水害に備え、今すぐに行動を始めてください。日頃の備えが、いざというときの家族の安全と財産を守れるようになります。

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この記事を書いた人

幼少期に親族が水災に巻き込まれた経験があります。その出来事が私の人生に大きな影響を与え、環境保護へのきっかけとなりました。
このような経験を通じて、被災者やその家族に寄り添いながら、水災の現状や対策について専門的な記事を執筆しています!

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