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夏風邪とは?原因や種類・予防法や治療法を解説

夏の暑さが本格化する時期、クーラーの効いた部屋で涼んでいるときに喉の痛みや微熱、だるさを感じることはありませんか?
それは夏風邪にかかってしまったのかもしれません。
冬の風邪とは違い、夏にかかる風邪には特有のウイルスや症状があります。
本記事では、夏風邪の原因や症状、予防法、治療法までを家族全員に役立つ内容で詳しく解説します。

夏風邪とは
夏風邪とは、夏場に流行する風邪の総称で、主にウイルスが原因で発症します。
高温多湿な環境で活発になるウイルスが多く、夏特有の生活習慣(エアコンの冷気や水遊びなど)も発症の一因です。
夏風邪の原因
夏風邪の主な原因はウイルス感染です。
代表的なウイルスには以下のようなものがあります。
エンテロウイルス
エンテロウイルスは、消化器や呼吸器に感染しやすく、手足口病や咽頭結膜熱(プール熱)などの原因となるウイルスです。
高温多湿の夏に繁殖しやすく、主に飛沫感染や接触感染で広がります。
特に子どもに多く見られますが、大人にも感染します。
感染すると、喉の痛み、発熱、下痢などの症状が出ることがあります。
アデノウイルス
アデノウイルスは種類が多く、咽頭炎、結膜炎、肺炎、胃腸炎など様々な症状を引き起こします。
夏場には咽頭結膜熱(プール熱)を引き起こすタイプが多く見られ、感染力が非常に強いのが特徴です。
プールでの水を介した感染や、タオルの共用などによって拡散します。
コクサッキーウイルス
コクサッキーウイルスはエンテロウイルス属に含まれ、主に手足口病やヘルパンギーナを引き起こします。
乳幼児に多く発症し、口の中に水疱ができたり、手足に発疹が出たりします。
飛沫や接触によって感染するため、家庭内での感染拡大にも注意が必要です。
その他のウイルス
まれにパラインフルエンザウイルスやライノウイルスなども夏風邪の原因となります。
これらは一年を通じて感染が見られますが、体調や環境によって夏場に症状が悪化するケースもあります。
夏風邪の主な症状
夏風邪は、一般的な風邪とは異なる特徴的な症状が出ることがあります。
- 喉の痛み
- 発熱(38℃前後まで上がることも)
- 腹痛・下痢
- 倦怠感や食欲不振
- 発疹(特に子どもの場合)
- 結膜の充血(プール熱など)
夏風邪にかかりやすい人はどんな人?
以下のような人は夏風邪にかかりやすい傾向があります。
- 小さな子ども:免疫力が低く、ウイルスへの抵抗力が未発達。
- 高齢者:体力や免疫力の低下により感染リスクが高まる。
- エアコンの効いた室内に長時間いる人:温度差による自律神経の乱れで体調を崩しやすい。
- 睡眠不足や栄養不足の人:免疫機能が低下し、感染しやすくなる。
夏風邪の治療法は?
夏風邪の多くはウイルス性のため、特効薬はありません。
基本的には対症療法(症状を和らげる治療)が中心になります。
主な対症療法
- 解熱剤の使用:発熱が高い場合は医師の指示で解熱剤を使用。
- 水分補給:脱水症状を防ぐため、こまめに水分を摂取(経口補水液が効果的)。
- 十分な休養:体力回復のため、安静にして休む。
- 消化に良い食事:食欲がないときはおかゆやスープなどで栄養補給。
受診の目安
以下のような症状がある場合は早めに医療機関を受診しましょう。
- 39℃以上の高熱が続く
- 嘔吐や下痢がひどい
- 呼吸が苦しそう
- 子どもの元気がなく、ぐったりしている
夏風邪の対策は?
日常生活でのちょっとした工夫で夏風邪の予防が可能です。
以下のようなことに注意しましょう。
1. 手洗い・うがいの徹底
ウイルスは手や口から侵入します。
外出先から帰ったらすぐに手洗い・うがいを行いましょう。

2. エアコンの使い方に注意
室内外の温度差が大きすぎると自律神経が乱れ、免疫力の低下につながります。
設定温度は26〜28℃を目安にし、冷やしすぎを避けましょう。
また、風が直接体に当たるような位置に長時間いると体が冷え、のどや内臓の調子を崩す原因になります。
エアコンの風向きは天井に向ける、もしくは風除けを活用するのがおすすめです。
就寝時はタイマーを活用したり、扇風機と併用して空気を循環させることで、冷えすぎを防ぐことができます。
定期的な換気や、フィルターの掃除も忘れずに行い、室内の空気を清潔に保ちましょう。
3. 水分・栄養補給をしっかり
夏は汗で水分・ミネラルが失われやすいため、こまめな水分補給が重要です。
特に高温多湿の環境では知らぬ間に脱水症状になることもあるため、喉が渇く前に意識して水分を摂ることが大切です。
水分補給には水だけでなく、塩分や糖分を適度に含んだスポーツドリンクや経口補水液も効果的です。
特に発熱や下痢がある場合は、ナトリウムなどの電解質を補うことが重要です。
また、免疫力を保つためには栄養バランスの取れた食事が欠かせません。
ビタミンCやビタミンB群、タンパク質を意識的に摂り、夏バテ防止にもつながるような食材(トマト、きゅうり、豚肉、卵、大豆製品など)を積極的に取り入れましょう。
食欲がないときは、冷たいおかゆや野菜スープ、フルーツゼリーなど、のどごしの良いものを選ぶと無理なく栄養が補給できます。
4. 生活リズムを整える
睡眠不足は免疫力を低下させます。
十分な睡眠と規則正しい生活を心がけましょう。
特に子どもは夜更かしや昼夜逆転が起こりやすく、免疫の働きが不安定になりがちです。
朝は一定の時間に起き、朝日を浴びて体内時計をリセットすることで、体調を整える効果があります。
また、決まった時間に食事を摂ることで消化器官のリズムが整い、全身の免疫力も向上します。
週末の寝だめなども避け、できるだけ毎日同じリズムで生活することが大切です。
5. プールや水遊びの後は体をしっかり温める
水遊び後は体が冷えています。
タオルで拭き取り、速やかに着替えましょう。
特に夕方以降や風の強い日は、濡れたままでいると体温が下がりやすく、風邪をひく原因になります。
バスタオルや羽織るものを常備し、体を冷やさないよう心がけましょう。
また、屋外のプールでは紫外線による体力消耗もあるため、遊んだ後は栄養のある食事と十分な休息を取ることも大切です。
小さなお子さんの場合は、帰宅後にぬるめのお風呂に入れて体を温めるとより安心です。
まとめ
夏風邪は、気温や湿度の変化に加え、エアコンや水遊びなど夏特有の生活スタイルによって引き起こされる感染症です。
特に小さなお子さんや高齢者など免疫力が弱い人は注意が必要です。
ウイルスの種類や症状を理解し、正しい知識を持って予防・対策をすることで、家族全員が元気に夏を乗り切ることができます。
基本的な手洗いやうがい、エアコンの適切な使用、水分・栄養補給、十分な睡眠など、日々の習慣が何よりも大切です。
万が一、夏風邪にかかってしまった場合も慌てず、適切な対処と必要に応じた医療機関の受診を心がけましょう。
正しい知識と日常のケアで、この夏も健康で快適に過ごしましょう。

