【避難ガイド】津波はどうやって起こる?どうやって&どこに逃げるを解説

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津波と聞くと、壮大な波をイメージする方がいるのではないでしょうか?

しかし、津波の真実は単なる大きな波ではなく、私たちの日常生活とは全く異なる、非常に危険な自然現象です。

本記事では、以下のような内容にお答えします。

「津波はどのように起きるのか?」
「津波が起きた際にどうやって逃げるべきか?」
「どこに逃げるのかいいのか?」

これらの疑問の回答を知ると、津波の理解を深め、あなたや大切な人の安全を守るための知識になることを願います。

ぜひ最後までお読みください。

なお、海岸沿いにお住まいの方は、地震の際にすぐに避難する可能性が高いです。その時に備えて、防災グッズはしっかり用意しましょう。

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目次

津波はどうやって起こる?メカニズムは?

結論から言うと、津波は断層の動きによって地面が盛り上がったり沈んだりすることで発生します。

この断層の動きは主に地震が原因で起こり、海の水がたくさん動き出し、大きな波として海岸に押し寄せるようになります。

バスタブの水を手で前後に動かすイメージすると分かりやすいです。このとき、手が断層の動きを表し、その動きによって作られる水の波がまさに津波です。

つまり、海底で地面が急に動くことが、海上での大きな波を引き起こす原因となります。

地震が多い日本では、自然と津波も発生するケースが増えるようになるわけです。

津波は何センチからやばいですか?

津波がどのくらいの高さになると被害が生じるリスクが高まるのかを考えると、一般的には2メートルを超えると被害が出やすくなります。

下記の表は、気象庁で津波高と被害程度をまとめたものです(気象庁より引用)。

木造家屋であれば津波1メートルで部分破壊が起きると記載されているため、津波勧告が発令されたらすぐに避難した方がいいと分かるはずです。

津波の高さが2メートルを超えると沿岸集落では被害が発生するため、被害が大きくなる前に、早めに避難しましょう。

津波の計測方法

では、津波の高さはどのようにして計測されるのでしょうか?

津波の高さは、普段の海面から津波によって上昇した最高点までを計測します。

以前の測定方法で使用していたのは、海岸近くに設置された浮きです。浮きの上下の動きを確認して、津波の高さを計っていました。

しかし、現在では海面に設置した浮体にGPSや加速度センサーを取り付けるだけで、より正確な津波の波高の測定が可能です。

さらに、気象庁では地震のデータを24時間体制でリアルタイムに監視しています。

地震が発生すると、すぐにその震源地や地震の大きさを特定し、津波が発生する可能性やその影響範囲を推定します。

このような情報は、私たちが安全な場所へ迅速に避難するためには欠かせません。

津波に含まれているもの

津波と聞くと、ただの大きな波と考える方もいるかもしれませんが、実はそうではありません。

津波は多くの物質を含んでおり、非常に危険です。

●津波に含まれているもの一覧

  • 砂泥
  • 紙くず
  • 木くず
  • 金属くず
  • プラスチック
  • 大量の土砂
  • ヘドロ

上記のように多種多様なものを含んでいるため、津波は「津波堆積物」と呼ばれます。

これらの物質は、津波の力で内陸へと運ばれて建物や車、橋などに衝突すると、さらに被害が大きくなります。

万が一、波乗りで遊ぼうと思って近づいてしまうと、命を落としてしまう場合もあるでしょう。

また、これらの堆積物の清掃や除去は困難であり、環境汚染や健康にリスクをもたらす場合もあります。

地震で津波が発生した場合は、これらの危険から逃れるためにも、すぐに安全な場所へ避難しましょう。

過去に発生した津波災害のまとめ

日本は地震大国であり、過去には数多くの津波災害が発生しています。ここでは、日本で起きた主な津波災害をチェックしていきましょう。

日本の近海は、太平洋プレート、フィリピン海プレート、北米プレートなど複数のプレートが重なる海溝やトラフが広がっています。

これらのプレートの動きにより地震が発生し、津波を引き起こす場合があります。

特に、日本の沿岸部はこれらの地震の影響を受けやすく、津波の被害に遭いやすい地域です。

以下に、歴史的な津波災害の例を表にまとめています。

発生日名称マグニチュード波高
1933年3月3日三陸沖地震M8.1綾里湾で28.7m
1944年12月7日東南海地震M7.9・熊野灘沿岸で6~8m・遠州灘沿岸で1~2m
1946年12月21日南海地震M8.0高知、三重、徳島沿岸で4~6m
1952年3月4日十勝沖地震M8.2・北海道で3m前後・三陸沿岸で1~2m
1960年5月23日チリ地震津波M8.5・三陸沿岸で5~6m・その他で3~4m
1983年5月26日日本海中部地震M7.7・青森県から男鹿半島にかけて5~6m・北海道奥尻島では3~4m・佐渡、能登半島、隠岐では2~3m
1993年7月12日北海道南西沖地震M7.8・江差港で1.75m以上・奥尻島では最大29m
2003年9月26日十勝沖地震M8.0北海道および本州の太平洋岸に最大4m
2011年3月11日東北地方太平洋沖地震M9.0最大40m
※「https://www.data.jma.go.jp/eqev/data/higai/higai-1995.html」と「https://www.mlit.go.jp/river/kaigan/main/kaigandukuri/tsunamibousai/03/index3_1.htm」を参考に筆者が作成

過去のデータを見ると、約10年ごとに地震による津波災害が日本で発生していることがわかります。

津波の高さは、時にはわずか1メートルから、驚異的な40メートルにまで及ぶ場合があり、その規模の幅広さには驚かされます。

しかし、これらの数値以上に私たちが心に留めておくべき点は、津波が予告なく突然発生し、想像を絶するような被害を引き起こすという事実です。

過去には数えきれないほどの命が津波によって奪われ、貴重な財産が失われました。

このような事実を踏まえると、津波への理解を深め、万全の準備を行うことが、私たちの安全を守る上で不可欠です。

2024年1月1日に能登半島で地震発生

2024年1月1日、石川県能登地方は強い地震に見舞われました。

この日の16時10分頃、最大震度7(マグニチュード7.6)の地震が発生し、輪島の東北東30km付近、深さ16kmの場所が震源とされています。

この地震は広範囲に影響を及ぼし、北海道から九州地方にかけてさまざまな強さの揺れが観測されました。

特に石川県志賀町では震度7が記録され、そのほかの地域でも震度6強から震度1までの揺れが確認されています。

輪島市では津波の高さが1メートル20以上、七尾市では50センチ、富山市では80センチと観測され、広範囲に影響が及んでいます。

また、石川県珠洲市(すずし)では地震発生からわずか1分後に津波の第1波が到達したと、東北大学の分析により明らかにされました。

この迅速な津波の到来は、日本の地震と津波の危険性を改めて浮き彫りにしました。

しかし、珠洲市における津波の詳細は現在も判明しておりません。

津波が来たらどうやって逃げる?

津波の脅威に直面した時、私たちはどのように行動すべきでしょうか?

重要なのは、高い所への避難です。海岸や低地からできるだけ離れ、標高の高い場所や、頑丈な建物の上階へ移動しましょう。

一度津波に飲み込まれてしまうと、自力での脱出はほぼ不可能です。深刻な負傷や最悪の場合、命を落とすリスクがある場合が多くなります。

また、津波は一度の波で終わらず、何度も繰り返し襲ってくるケースも少なくありません。

そのため、津波警報や注意報が解除されるまでは、安全な場所に留まってください。避難指示や警報には常に注意を払い、地元自治体や気象庁の指示に従って行動する必要があります。

もし、海岸沿いに住んでいる場合は、避難準備や計画をしっかりと立てておきましょう。

災害時にパニックにならず迅速に行動できるように、家族と避難経路や集合場所を決めておくことが推奨されます。

津波が起きたときの避難ポイント3選

万が一、津波が発生したときは以下のポイントを押さえて避難することをおすすめします。

  • 地震の揺れがおさまったらすぐに避難
  • より高い場所へ避難する
  • 車でなく徒歩で避難する

上記を知っていれば、津波の危険から自身と家族を守れて、迅速な避難により生命を救う可能性が高まります。

地震の揺れがおさまったらすぐに避難

地震発生時は、揺れが止まるのを待ってから迅速に行動することが肝心です。

地震の最中は、建物の倒壊や落下する物の危険があるため、揺れが収まるまで安全な場所で待機しましょう。

揺れが止まったら、すぐにスマホやテレビを使って津波警告や避難指示の有無を確認し、避難指示が出ていれば、指定された避難所や安全な場所に移動します。

また、避難時には事前に家族や恋人と合意した集合場所を設定しておくことも有効です。

予め避難経路や集合場所を決めておけば、パニックに陥った際にも落ち着いて行動できます。

このような迅速かつ慎重な行動が、地震後のリスクを最小限に抑える鍵です。

より高い場所へ避難する

津波の脅威から身を守るためには、できるだけ高い場所に避難しましょう。高層の建物にいる場合は、建物の3階以上に移動するのがおすすめです。

東日本大震災では、生存者の避難先は平均2.9階、亡くなった方は平均1.7階という結果が出ています。

参考)
https://weathernews.jp/ip/info/tsunami2011_research/research_07.html

津波による水位の急激な上昇や強い流れは、平地や低い地域では予測不可能な被害を引き起こすリスクがあります。

そのため、安全性を最優先に考え、少なくても3階以上の建物に相当する高さのある場所に移動してください。

多くの地域では、津波避難所が指定されており、こうした場所への移動は津波発生時の安全確保に役立ちます。

避難所は事前に確認し、最短ルートを把握しておくとスムーズです。

車でなく徒歩で避難する

津波や大規模な自然災害の際には、車を使用する避難は避けるべきです。

なぜなら、車での避難は道路の混雑や交通渋滞を引き起こし、結果的に避難を妨げるリスクが高まるからです。

特に狭い道路や住宅地では、車両が行き詰まり、多くの人々の避難を遅らせる事態が発生する場合があります。

徒歩で避難すれば、より迅速かつ柔軟に行動できます。

緊急時には一時的に通行が許可される歩道や小道を利用でき、より安全な場所へ素早く移動することが可能です。

また、周囲とのコミュニケーションも容易になり、情報共有や協力がしやすくなるメリットがあります。

津波のリスクが高い場所

日本は世界でも有数の地震大国であり、特に以下の地域では津波のリスクが非常に高いです。

  • 三陸海岸
  • 東海・東南海・南海沿岸
  • 日本海東部沿岸

これらの地域は、海溝やプレート境界近くに位置するため、大規模な海底地震が津波を引き起こしやすいです。

日本の近海は、太平洋プレート、フィリピン海プレート、北米プレートなどのプレートが重なる海溝やトラフが分布しています。

そのため、プレート間における大規模な海底地震による津波が発生しやすい海域です。

津波は陸上を海岸線での津波高の2倍の標高まで駆け上ることもあります。

岬の先端やV字型の湾の奥など津波の力が集中しやすい場所では、最大で4倍程度の標高まで駆け上るケースも珍しくありません。

これらの地域に住む方や訪れる方は、常に津波のリスクを意識し、万が一の際の避難計画を立てておくことが重要です。

また、地域ごとの津波避難所や高台の位置を把握し、緊急時の行動計画を確立しておきましょう。

津波のリスクを回避する3つの方法

津波のリスクを回避するには、以下の3つを意識しましょう。

  • ハザードマップで自宅の危険度を確認する
  • 避難場所を確認する
  • 防災グッズを用意する

津波の被害に直面する前に、リスクを予防し回避する方が重要です。

ハザードマップで自宅の危険度を確認する

ハザードマップは、災害発生時の避難場所や経路、防災施設などを示した地図で、防災計画の策定に不可欠です。

自治体が提供するこれらのマップには、地域ごとの土砂災害や津波などのリスクが詳細に記載されています。

ハザードマップには、避難場所や避難経路・防災関係施設などが表示されているため、防災マップとも呼ばれています。

○ハザードマップ
https://disaportal.gsi.go.jp/

住所や地図から災害リスクを表示できるため、視覚的に確認しやすいです。今住んでいるところがどれくらい津波のリスクがあるのかチェックできます。

自宅周辺の災害リスクを事前に把握しておくと、災害が発生した際にすぐに適切な避難行動を取ることが可能です。

また、引越しを考えている場合は、ハザードマップを事前に確認して災害リスクの低い地域を選択しましょう。

避難場所を確認する

災害時には、すぐに安全な避難場所へ移動することが重要です。

自治体やハザードマップを参照し、自宅や職場、学校などから最も近い避難所を確認しましょう。

迅速な行動は、津波や二次災害のリスクから逃れ、救助の必要性を減らす上で欠かせません。

また、避難所への複数のルートを確認しておくと、どのような状況でも迅速に避難できるようになります。

家族や同居人と避難計画を共有し、特に子供、高齢者、ペットがいる場合は、それぞれに合った避難計画を立てることも忘れないでください。

防災グッズを用意する

万が一のために、防災グッズを用意しましょう。具体的な内容は以下の通りです。

防災グッズ内容
食料品缶詰やレトルト食品、乾パンなど、賞味期限が長く、調理が容易なもの
飲料水ミネラルウォーターやお茶など
日用品携帯用の電池式ラジオや懐中電灯、スペアの電池、マッチやライター、カセットコンロなどの調理器具、食器類、ウェットティッシュ、ビニール袋など
医薬品救急箱には絆創膏、ガーゼ、消毒液、痛み止め、胃腸薬、かゆみ止めなど
貴重品やお金避難時に持ち出す貴重品や必要書類、現金、パスポート、住民票、保険証、通帳、印鑑など
衣類防寒着や雨具、着替え、タオル、下着など

特に海岸沿いに住んでいる方は、津波の被害に遭うリスクが高いため、すぐに準備することをおすすめします。

防災グッズは定期的に点検し、消耗品や期限切れのアイテムがないか確認しましょう。

防災グッズならピースアップがおすすめ

災害に備える上で重要な防災グッズの準備には、株式会社ピースアップが最適です。

この企業は東日本大震災の教訓を生かして、2012年10月に設立されました。

設立以来の10年間で蓄積された知識と経験は、防災グッズ選びにおいて大きな強みです。

現在は5名の防災士が在籍し、彼らが選んだ防災セットが利用できるため、安心感があります。

ピースアップの大きなメリットは種類の多さです。

防災セットや非常食セットはもちろん、消防関連の装備品や防犯用品、救命用品など、約2,000種類の商品を取り揃えています。

防災セットであれば、1人用から5人用までさまざまなサイズがあり、世帯のニーズに応じて選ぶことが可能です。

さらに、無料会員に登録すると、初回注文から利用可能な300ポイントの付与や1%のポイント還元など、追加の特典も受けられます。

なお、11,000円以上の購入で送料無料です。

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まとめ:津波の発生方法や逃げ方は事前にチェック

津波の脅威に直面するリスクを考えると、その発生メカニズムを理解し、適切な逃げ方を知っておくことが不可欠です。

津波のリスク回避は、以下の3つに集約されます。

  • ハザードマップで自宅の危険度を確認する
  • 避難場所を確認する
  • 防災グッズを用意する

適切な避難場所と方法を事前に確認すると、災害発生時の迅速かつ安全な避難ができるようになります。

万が一災害が起きても、より安心して備えられるように準備しましょう。

特に海岸沿いにお住まいの方は、ピースアップのような信頼できる防災グッズを備えておけば、万が一の際にも安心できます。

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この記事を書いた人

幼少期に親族が水災に巻き込まれた経験があります。その出来事が私の人生に大きな影響を与え、環境保護へのきっかけとなりました。
このような経験を通じて、被災者やその家族に寄り添いながら、水災の現状や対策について専門的な記事を執筆しています!

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