台風のときに物干し竿のストッパーは必須?メリットやほかの対策を解説

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主に夏から秋にかけてやってくる台風。台風が近づいてきたときに次のように思ったことはないでしょうか。 

 

「テレビやネットニュースの報道で、物干し竿を飛ばされないように片付けるように注意喚起されているけど、そこまで必要?」

 

 「具体的にどのような対策を物干し竿にしたらまで教えてほしい。」

 

結論から言うと、物干し竿ストッパーを手軽にできる対策としておすすめです。

 

本記事では台風で物干し竿が飛ばされるリスクやストッパーを利用する重要性を解説していきます。

 

物干し竿のタイプ別の対策方法についてもまとめているので、これから台風対策をされる方はぜひ参考にしてください。

目次

物干し竿は軽量アルミ製のため台風時に要注意

実際に台風で物干し竿が飛ばされてしまう可能性はどの程度あるのでしょうか?

 

「ベランダの物干し竿台に固定されていれば台風が来ても飛ばされることはないのでは?」と考える方は多いかもしれません。

 

少なくとも私はそのように思っていました。実際に台風が直接通過してきたときに、物干し竿が飛ばされたことがなく、物干し竿を台風のときに一度も室内に入れた経験は一度もありません。

 

結論から言うと、物干し竿は軽量のため、台風のときには飛ばされないように気をつける必要があります。

 

物干し竿は主にステンレスとアルミでつくられていて、その重さは1本あたり2キロ弱。思ったよりも重くありません。

 

そして、台風の最大風速はおよそ17m/s以上です。2キロ弱の物体を風で飛ばしてしまう可能性は高いと言えます。

 

その理由は、以下の宮古島地方気象台の公式サイトから読み取れます。

 

〇宮古島地方気象台

https://www.jma-net.go.jp/miyako/topix/typhoon_miyako.html

 

風速15~20m/sでは「電線が鳴り始める。看板やトタン板が外れ始める。」と書かれています。

 

つまり、台風の風速だと看板やトタン板は飛ばされるわけです。

 

たとえば、アルミ複合板の看板が「縦910mm×横1820mm×厚3mm」とすると重さは約4キロです。

 

4キロ程度の物体であれば、飛ばされる可能性は高いとも言えるため、物干し竿も対象となります。

 

マンションの上の階に住んでいると風をさえぎるものがないため、より飛ばされるリスクが高いでしょう。

 

風速17m/sの威力とは?


では一体、風速17m/sとはどれくらいの強さなのでしょうか?

 

以下の動画をご覧ください。

 

〇風速約17m/sってどんな風? ~布団で検証~

上記動画は2014年9月に発行される『台風の正体』(朝倉書店)の執筆にあたって実施した実験です。

 

風速5m/sから最大17m/sまで徐々に上げていき、布団とタオルがどのようになるのか見ていきましょう。

 

風速17m/sまで上げると、布団やタオルはほぼ90℃まで角度が上がってしまい、いつ飛ばされてもおかしくない状態になります。

 

布団1枚は4キロ前後するため、台風だと4キロくらいの物体は飛ばされるリスクがとても高くなります。

 

つまり、軽量アルミ製の物干し竿であれば、1本あたり2キロ弱です。台風でも十分に飛ばされているしまう可能性があると判断できるのではないでしょうか。

 

万が一物干し竿が飛ばされてしまうとヤリと化してしてしまいます。物を壊したり、人にケガをさせたりする可能性があるため、十分に対策する必要があります。

 

具体的にどのような被害が発生しうるかについては、後述しますね。

 

台風のときに物干し竿にストッパーを使うメリット

台風が来たら物干し竿にストッパーを取り付けるのがおすすめです。

 

  • 物干し竿のズレや落下を防止できる
  • 安価な値段で取り付けができる

 

上記2点のメリットをひとつずつ解説していきます。

 

物干し竿のズレや落下を防止できる


ストッパーを使えば、物干し竿の横ズレや落下を防止できます。強力なバネで物干し竿をはさみ、ズレが起きない仕組みです。

 

物干し竿の両端に2箇所取り付けるだけと、手間がかからずに簡単に設置できます。

 

安価な値段で取り付けができる


物干しストッパーの価格は300円程度が相場です。ホームセンターやドラックストアで購入できます。種類によっては、100均で販売もしているので一度見てみてはいかがでしょうか。

 

物干し竿の両端に遊びがありすぎると、強風で飛ばされやすいです。思い返すと、私の使っていた物干し竿はマンションのベランダにジャストフィットしていました。

長さを短くしないと、物干し竿を取り外しできなかったため、台風が来ても飛ばないでいたのだと思います。

 

こんなケースは珍しいので、物干し竿ストッパー(アフィリリンク)を準備しましょう。

 

台風で物干し竿が飛ばされたときのリスクとは?

ここからは、台風で物干し竿が飛ばされてしまったときのリスクをお伝えしていきます。実際にどのような被害が起こりうるのか確認したうえで対策してください。

 

主に以下4点です。

 

  • 近所の窓ガラスを破る
  • 近くにいる人に当たりケガをさせる
  • 車のフロントガラスに突き刺さる
  • 物置のトタン屋根に突き刺さる

 

順番にチェックしていきましょう。

 

近所の窓ガラスを破る


近隣の窓ガラスに物干し竿が刺さってしまう場合があります。特にマンションの高層階に住んでいると、物干し竿が飛ばされたときに高い場所から落ちてくるため、危険度が高いでしょう。

 

近くにいる人に当たりケガをさせる


物を壊しただけなら修理や新品購入すれば弁償できますが、人に当たってしまいケガをさせる場合もあります。

 

強風の中、物干し竿が飛んでくるわけですから非常に危険です。当たりどころが悪いと最悪の場合、亡くなってしまう可能性もあります。

 

その場合、法律上の損害賠償責任が問われてしまうことも。ちょっと驚いてしまうかもしれませんが、突然高額請求をされてしまうのです。

 

台風は天災のため不可抗力と判断されるケースがありますが、可能性は0ではありません。

 

このようなリスクに備えて、物干し竿が飛ばされないように対策しましょう。

 

車のフロントガラスに突き刺さる


台風で飛ばされた物干し竿が車のフロントガラスに突き刺さる事故です。フロントガラスに突き刺さるまでいかなくても、車体を傷つけるなども考えられます。

 

前節でお伝えしたとおり、損害賠償責任を問われる場合があります。

 

突然の突風などの天災は不可抗力と判断されるため、物干し竿が飛んで物を壊したり、人にケガをさせたりしても損害賠償責任の可能性は基本的にありません。

 

しかし、台風の場合、解釈が少し異なります。台風の通過はあらかじめ予想できるため、対処を怠ったと見なされる場合がある点に十分気をつけましょう。

 

物置のトタン屋根に突き刺さる


台風で飛ばされた物干し竿が、物置のトタンの屋根に突き刺さってしまう場合もあります。ベランダから物干し竿が飛ばされてしまうと、強風でどこに行くのか予想できません。

 

見ず知らずの物置を破壊してしまうかもしれません。ヤリが飛んでいるのと違いはないため、簡単にトタン屋根を貫いてしまうでしょう。

 

こちらも同様に、損害賠償責任を問われるかもしれません。物干し竿を台風の中、ベランダに放置する危険性を認識してください。

 

物干し竿のタイプ別|台風対策を解説

物干し竿には主に以下の3タイプがあり、それぞれ対策が異なります。

 

  • 1本竿タイプ
  • 折りたたみ式タイプ
  • 土台と竿つきタイプ

 

詳細は以下の通りです。

 

1本竿タイプ


物干し竿と言えば、1本竿タイプをイメージされる方が多いでしょう。強風で飛ばされてしまうとヤリと化す危険性があるため、最も注意が必要なタイプです。

 

このタイプについては、物干し竿ストッパーを使って固定する、もしくは外して地面に倒しておくのが有効です。

 

物干し竿をしっかりと固定するか、風を受けない場所に置けば、飛ばされる可能性はありません。

 

折りたたみ式タイプ


折りたたみ式の物干し竿であれば、コンパクトに畳んで室内に入れるのがおすすめです。室内干しをするときに活用できるからです。

 

一本竿タイプは室内で使えませんが、折りたたみ式は室内でも使えるメリットがあります。女性ひとりでも持ち運びできる大きさとなるため、無理なく移動できますね。

 

土台と竿つきタイプ


土台と竿がセットになっているタイプは、以下いずれかの対策を取ります。

 

・物干し竿と土台を結ぶ

・竿だけ外して室内に取り入れる

 

物干し竿と土台を結ぶ


物干し竿と土台をロープやひもで結びつけます。八の字でくくりつけると、竿が抜けにくくなり安定します。

 

竿だけ外して室内に取り入れる


土台から竿だけ外せるのであれば、竿だけ室内に入れるのも有効です。一度解体して再度組み立てる手間はありますが、物干し竿が飛ばされることはないため安全性が高いです。

 

台風のときに物干し竿以外に対策するべき一覧

台風が近づいてくるときに物干し竿の取り扱いには注意が必要ですが、ほかにも気を付けた方がいいものがあります。

 

以下についても、対策するべきなのでチェックしましょう。

 

  • 窓ガラス
  • ゴミ箱やバケツ
  • 傘立て
  • 自転車
  • 植木鉢
  • 排水溝

 

詳細は以下の通りです。

 

窓ガラス


台風で窓ガラスが割れてしまうのは風圧と飛来物が原因ですが、基本的には飛来物と考えられます。

 

なぜなら、窓ガラスの許容風圧力は台風の風圧に耐えられるからです。

 

許容風圧力とは、その値を超えてしまうとガラスが破損してしまう数値を意味します。耐久性と置き換えて問題ありません。

 

種類や大きさ、厚みによって許容風圧力が異なりますが、一般的な窓ガラスはフロート板ガラスと呼ばれていて、厚さは3ミリ、許容風圧力は1,575N/㎡です。(N/㎡とは、ガラス1m×1mの面積あたりの許容風圧力)

 

台風は最大風速17m/s以上の熱帯低気圧と定義されていて、そのときの風圧は150~180N/㎡となります。

 

そのため、規模の大きい台風でないと、窓ガラスは破壊されません。

 

台風のときの飛来物は、住宅の屋根に使用されている瓦や屋外看板、折れた木々の木片やゴミなどが多いです。

 

許容風圧力の強い窓ガラスであっても、強風で飛んでくれば簡単に破壊されてしまうわけです。

 

ゴミ箱やバケツ


ベランダや庭に設置しているゴミ箱やバケツは、小さいサイズであれば屋内に移動させましょう。大きければ、水や重石を入れて飛ばないようにする必要があります。

 

重くすると、台風の強風であおられても飛ばされにくくなるでしょう。

 

傘立て


傘立てを玄関の外に置いていると強風で転がっていく可能性があるため、室内に入れておくのが無難です。それが難しい場合、ロープなどで柱と傘立てを括り付けて飛ばないように固定してください。

 

自転車


自転車も台風で飛ばされる可能性があります。自宅の周りなどに停めていると、強風で飛んで人にケガさせるケースもあるため、敷地内やガレージ内に移動させましょう。

 

加えて、チェーンなどで柱と自転車をつないで動かないようにロックすると安全です。100均などにあるワイヤーロックを使用しても問題ありません。いくつか固定ポイントがあると、さらに安定します。

 

植木鉢


実は台風の強風で最も飛ばされやすいのが植木鉢。マンションのベランダの手すりに植木鉢を飾ったり、つるしたりしている方っていますよね。

 

強風で落下したり飛ばされたりする可能性が高いです。高い場所から落ちてしまうと勢いがつくため、とても危険です。

 

ベランダの内側に移動させるか、室内に入れるようにしましょう。不織布やビニールシートなどで鉢全体を覆っておくと、花や葉が散らずに済みます。

 

ベランダでガーデニングをやっている方はしっかり対策してください。

 

排水溝


台風のときに排水溝に落ち葉やゴミが詰まっていると、浸水してしまう恐れがあります。日頃から排水溝の掃除をするのが理想ではありますが、せめて台風が接近しているときはすぐにキレイにしましょう。

 

清掃方法はゴミを取り除いて、水を流して泥汚れを洗い流すくらいでせ問題ありません。排水溝がつまらないようにするのが目的です。

 

パイプの途中でつまりがある場合がありますが、軽くたたくと流れていきます。高い場所に設置されているときや自分で掃除してもつまりが解消されないときは、専門業者に依頼してください。

 

「すまサポ」であれば、排水管洗浄サービスを初回限定で3,000円(税込)で対応します。電話相談や見積もり、キャンセルはすべて無料と安心できる要素が多いです。

まとめ

物干し竿の素材は基本的にアルミやステンレスのため、1本あたりの重さは2キロもありません。そこまで重くないため、台風の強風で物干し竿が飛ばされてしまうリスクは十分にあり得ます。

 

そのため、物干し竿のタイプごとに応じて、台風時の対策を取る必要があります。

 

多くの家庭で利用されている1本竿タイプであれば、物干し竿ストッパーを取り付けることから始めるのはいかがでしょうか。

 

300円程度で購入できて取り付けるだけなので、とても簡単です。それでいてしっかりと固定されるため、機能面も優れています。

 

また、物干し竿以外にも避難したほうがいいものがあるため、チェックして台風に備えてくださいね。

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この記事を書いた人

幼少期に親族が水災に巻き込まれた経験があります。その出来事が私の人生に大きな影響を与え、環境保護へのきっかけとなりました。
このような経験を通じて、被災者やその家族に寄り添いながら、水災の現状や対策について専門的な記事を執筆しています!

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