一人暮らしでの地震の時にとるべき行動と防災対策とは?

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地震などの災害はいつ起きるかわからず、特に女性で1人暮らしの人は、突然大きな地震が起こると、焦ってしまいますしとても恐いですよね。

一人暮らしだと、自分一人しかいないので、自分で自分の身を守る冷静な行動が必要です。

地震が来たときに取るべき行動を把握しておき、一人暮らし時の防災対策も理解しておくと望ましいです。

そこで今回は、地震が発生した時に焦らずとるべき行動と、一人暮らしの方が備えておくべき対策方法についてもご紹介します。

目次

【一人暮らし時の地震】とるべき行動とは?

就寝中、入浴中など、地震はいつどの時間にやってくるかもわからないので、突然大きな地震が起きたらとても恐怖を感じますよね。

地震が起きた時の基本行動として重要な事は、

「慌てて外に飛び出さない」ことです。

まず何より身の安全を守る事に徹し、以下の流れで行動をとりましょう。

1, 机の下に隠れるか、玄関で体制を低くして身を守る

自宅の中で地震が起きた時は、状況的に可能であれば机の下に隠れるのではなく、玄関へ避難することが安全です。

基本的に玄関は、構造上頑丈であること事が多く、ドアを開ければすぐに外への避難できる為、玄関は自宅内の避難場所として安全な場所とされています。

玄関では体制を低くして身を守りましょう。

机の下は安全?

地震の時に身を守る行動として、机の下に隠れるのは環境や状況によっては適していない時があります。

例えば、机の上に揺れによって色々な物が落ちてきて、その場から出られなくなる環境の場合です。

その為、家具などの落下物やガラスの飛散などの恐れがない場所や玄関に避難する事がベストです。

ただし、玄関等へ退避できない状況の時は、揺れがおさまるまで机の下に隠れ身を守りましょう。

2,玄関扉を開ける

自宅で地震が起きた時に、ドアが開かず閉じ込められてしまう場合もあるので、可能であれば玄関扉をすぐに開けに行きましょう。

気象庁の解説によると、震度6弱の地震で「ドアが開かなくなる場合がある」とでています。

3,火を止めるのは揺れが収まった後

地震発生時、特に揺れが大きい場合は、先ほど説明した通り身の安全を守る事が第一優先ですが、揺れが少し収まったらすぐ火を止める行動をしましょう。

阪神大震災の時もそうですが、建物倒壊などによる揺れによる被害よりも、火災による被害・焼失がの方が大きかったという事例があります。

自宅/マンションから避難する際は、必ず火を止め・ガスの元栓も締めていきましょう。

4,避難時はブレーカーを落とし電源コンセントは抜く

地震発生時の火災の原因になるので、電気ストーブなど発熱する電化製品は、燃えやすいものに出火する危険もあるので必ず電源コンセントを抜き、同時にブレーカーを落としてから避難するようにしましょう。

5,状況に応じて避難所に避難する

自宅/マンション内にいても危険がない場合は、避難したくないという方も多いと思います。

ただし、地域で避難勧告が出された時はもちろん、津波や家屋の倒壊や火災が起きた時は指定の避難所へ避難しましょう。

6,スマートフォンを省電力モードにしておく

連絡や地震の最新情報を収集をする為に、スマートフォンは重要になります。

少しでも長く使えるように、省電力モードにして長持ちさせるようにしておきましょう。

【一人暮らし時の地震】マンションの外へ避難するべきか?

「地震のときは、避難所に避難しないといけないのでは?」

と思う方もいるかもしれませんが、地域によっては、行政によってマンション住民に在宅避難が推奨されています。

震度6強程度であれば、マンションが倒れて住めなくなることは少ないと言われています。

避難しない方がいいメリット

地震発生時に地域指定の避難所へ避難しなければいけないと考える人も方も多いのではないでしょうか。

避難しない方がいいメリットとして、、、

  1. 避難所での盗難・暴行などのトラブルを回避できる
  2. プライバシーが守られる
  3. 避難中に自宅マンションが空き巣に入られる心配がない
  4. ペットと一緒に過ごせる
  5. 横になって休めるスペースを確保できない場合もある
  6. 抵抗力が低下した状態の時に、何百人も寝泊まりする体育館などでは、風邪などの感染症が蔓延してしまう

などがあります。

地震の規模によっては、マンションの自宅に留まった方がいいという事もあるので、状況に応じて行動していきましょう。

【一人暮らし時の地震】確認しておく事

突然大きな地震が起こり、いざというときに困る事がないように災害への準備をしておいた方が安心です。

ここでは、確認しておくべき事を解説いたします。

玄関やベランダや避難出口には物をおかない

玄関やベランダは避難の際に必ず通る場所です。

大きな鏡やガラス製の花瓶、大きな家具など、倒れると危険になり、避難の妨げにもなるようなものはなるべく置かないようにしましょう。

閉じこまれて避難できなってしまう事がないように、玄関やベランダに物は置かないようにしましょう。

避難場所と避難ルート

各地域ごとに、災害時の避難場所を定めています。

避難指示が出たときには、すぐに避難所へ行けるよう、各市町村のホームページなどやマンションの掲示板など、あらかじめ避難場所を確認しておきましょう。

ハザードマップの確認

地震などの災害による、建物倒壊や液状化の危険度を、国土交通省のポータルサイトで地図上に表したものを「ハザードマップ」といいます。

ハザードマップを確認するメリットとしては、地域によってどんな災害が起きやすいかが確認できる点です。

ハザードマップを確認する事で、どの場所でどのような災害/被害が、どの程度(浸水の深さなど)起こると想定されるか目安にする事ができます。

全国地域別のハザードマップは以下サイトで確認が可能です。

全国地域別のハザードマップ

ハザードマップでは、以下の災害リスク情報が確認する事ができます。

  • 洪水(想定最大規模)
  • 土砂災害
  • 高潮(想定最大規模)
  • 津波(想定最大規模)
  • 道路防災情報
  • 地形分類

災害時は、ハザードマップも合わせて確認し身の安全をも守りましょう。

家族や恋人との連絡方法の確認

災害時は、大量の電話発信がされる為、回線が繋がりにくくなったという経験があるという方も多いのではないでしょうか。

またLINEやメールも、携帯電話会社が規制を行うことで受信が遅れる可能性も高い為、家族や友人の安否確認の為、複数の連絡手段や待ち合わせ場所など考えておくべきでしょう。

地震など災害時に活用できる安否確認方法には以下があります。

  • 災害用伝言ダイヤル(171)・・・固定電話/携帯電話/公衆電話から「171」番へかけ確認する事ができ、通話料も無料となっています。 171番で、録音した音声(30秒以内)は、電話番号を知っている人は誰でも聞くことができ、暗証番号を設定すれば、特定の人だけで伝言の録音・再生をすることもできます。
  • 災害用伝言板(NTT・Web171)・・・ NTTが提供の安否確認ができるインターネット上の伝言板です。 ここに電話番号と自分の安否を登録することで、ネット上で確認することができるようになります。 自分のメールアドレスを入力するだけで、最大で100文字まで簡単に登録することができます。
  • Twitter・・・東日本大震災の時に、電話やメールが混雑し繋がりにくい状況の中、Twitterで安否確認ができたという人も多いようです。 Twitterは、多くの人に情報を伝えられる上、地震時の情報収集もできる有効な手段になります。 普段、Twitterを利用しない人も、災害時にアカウントを作っておくのもよいでしょう。

家具の固定

内閣府によると、地震によるけがの原因の3割~5割位が「家具の転倒」によるものと言われています。

マンションの高層階であればあるほど揺れは大きくなるため、家具の下敷きになってしまう危険も高くなります。

そこで、自宅での家具の転倒・落下防止対策をご紹介いたします。

  1. 物が置いていない部屋の確保・・・クローゼットや収納家具に収納するなどして、できるだけ家具類を多く置かない事が理想です。緊急地震速報が鳴った時、すぐに物が置いていない部屋に移動にする事が望ましいです。
  2. 家具の転倒・落下防止対策はネジ止めが基本・・・壁にL型金具を使用して、家具をネジ止めする事が基本です。ネジ止めが難しい場合は、突っ張り棒とストッパー式、突っ張り棒と粘着マットを使用して家具を固定しましょう。
  3. キャスター付き家具はロック・・・移動時以外はキャスターをロックしておきます。キャスター付きだけど移動する事がない家具は、壁や床に着脱式ベルトなどで固定しておきましょう。
  4. テーブル・イスの滑り止め・・・テーブルやイスなどは、地震時に移動しないようにしておくのが基本です。粘着マット、滑り防止マットなど使用して設置しましょう。

転倒・落下防止器具一覧

  • L型金具・・・家具と壁を木ネジ、ボルトで固定します。下向き取り付けが式が、最も強度が高くなっています。
  • ポール式器具(突っ張り棒)・・・ネジ止めが不要で、家具と天井の隙間に設置可能です。 粘着マットやストッパーとの組み合わせをする事で強度が高くなります。
  • 粘着シート(マット式)・・・粘着性のゲル状のもので、家具と床を接着させることができます。
  • 着脱式移動防止ベルト・・・キャスター付き家具を壁につなげ、移動する事を防ぎます。
  • チェーン・・・つり下げ式の照明などをチェーンやワイヤーなどで結び落下を防ぎます。
  • ストッパー・・・家具底面の前部にくさびを挟み込み、家具をフロアではなく壁際に傾斜させ危険を防ぎます。
  • キャスターの下皿・・・キャスターの下にセットし、移動を防止します。
  • ガラス飛散防止フィルム・・・ガラスや窓に貼るフィルム。割れた際の破片飛散を防ぎます。

東京消防庁が発行している「家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック」にも、チェックリストや具体的な方法が紹介されているので、以下ホームページを参考にして下さい。

家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック

【一人暮らし時の地震】停電への対策

規模が大きい地震発生時に同時に起きる事が多いのが「停電」です。

停電になれば、電化製品は一切使用できなくなり、が長引くほど私たちの生活には大きな支障をきたしてしまいます。

【停電時に不便になる事】

  • エアコンや冷蔵庫・炊飯器など、全ての家電が使えない
  • 状況によって水も止まる
  • PCでのインターネットが利用できなくなる
  • 医療機関や交通機関が使用できなくなる

など、普通の生活ができなくなってしまうので、地震発生時の停電対策として備えておくと役に立つものを紹介します。

停電が長く続く場合

停電が長く続く場合、インターネットが使えなくなり、トイレの水も流せなかったり、携帯の充電もできなくなってしまったりします。

トイレの水が流れないのは、本当に困りますよね。

そこで、停電時のトイレの水の流し方をまとめましたので以下参考にして下さい。

  • 【TOTO・LIXIL】 バケツ1杯程度(6リットル位)の水を用意し、便器内に勢いよく一気に流します。水の量が少ないと流れないので、6リットル位の水を一気に流すのがポイントです。 流れた後は、便器内の水がなくなっている状態になり下水のような悪臭が出てしまう為、元通りになるように3~4Lの水を注いでおきます。 2-3回使用した後には、排水管の途中で便が詰まってしまう事がありますので、バケツ2杯程度の水を流し、排水管が詰まらないようにしましょう。
  • 【TOTO・手動レバーがあるタイプ】 手動レバーを使用して、約20回の手動洗浄が可能になります。
  • 【パナソニック】パナソニックは、機種によってトイレの流し方が異なります。 以下のページで確認できます。

地震・水害・停電・断水時の商品の取り扱いに関するご注意(住宅向け)

トイレ自体が故障している場合は、水が逆流してしまったりする可能性があるので、流す前に確認しておくようにしましょう。

停電時に備えておくと役に立つもの

1,情報収集の確保

地震が発生し、停電になった場合は、電気が止まっているためTVやインターネットが使えません。

そんな中でも、「災害の状況」「救助情報」など、情報源を確保する必要があります。

停電になっても使える乾電池式のラジオを1台は用意しておくとよいでしょう。

2,懐中電灯などの照明

地震が夜に起こり、停電になった場合は部屋の中は真っ暗で足場などが見えずらく危険です。

その為、一台は懐中電灯を擁しておけば部屋の中を照らすことができます。

3,モバイルバッテリーや蓄電池

災害時に、情報収集や連絡を取る為、スマホの重要性はかなり高くなります。

しかし、停電が長引く場合など充電が切れてしまいますので、モバイルバッテリーや蓄電池を用意しておくとかなり役に立ちます。

蓄電池とは・・・一定量の電気を充電して貯めておける事ができる装置が蓄電池です。通常時は、キャンプなどにも利用でき、蓄電池の需要は増加傾向にあります。

4,乾電池

地震など停電時用の備えとして、1週間分程度の乾電池を用意しておくと安心です。

ラジオ(約2本)・灯り(3本)・スマートフォンの充電用(12本前後)を使用します。

停電が長引くく場合でも切れないように、乾電池は40本前後を備えおきたいですね。

5,暑さや防寒の対策

重ね着できるよう厚手の靴下や肌着数枚と、コンパクトにたためるダウンジャケットやタオル、毛布などを袋にまとめ、すぐ持ち出せるよう寝室などに置いておくことをおすすめします。

今は大勢が集まる避難所を避け、車中泊することも想定されます。

「車に毛布や衣類を積んでおくのも対策の一つ」なので、真冬など避難する時に、毛布やブランケットなどあると寒さをしのげます。

暑さ対策としては、ネッククーラー(携帯型)や、携帯扇風機・うちわなどを組み合わせて体温を涼しく保つことができる冷却グッズも備蓄しておくと良いでしょう。

6,食料・飲み物(水)の備蓄

停電長期化時の為に飲食の備えとしては、水は3日分(1人1日2-3リットルが目安)・最低3日分程度の食料の備蓄をしておきたいですね。

規模が大きい地震などの災害時は、食料や飲料水入手が困難になるので、「1週間分程」の食糧や水を備蓄をしておくのが望ましいですね。

その他も含めて必要とされるものを以下にまとめました。

  • ガスコンロ・カセットボンベ・・・暖かい料理が食べられます。
  • 缶詰・・・開けてすぐに食べられる缶詰は、非常時に役に立ちます。
  • 簡易トイレ・・・水が止まってしまうと、トイレも流せず本当に困ります。特に女性の方は備えておくと良いでしょう。
  • ・・・料理や洗濯など水が必要なので、水道も止まってしまった場合困ります。
  • 乾電池・・・ラジオや電池式のランタンやスマホのモバイルバッテリーなど、色々なものに使用します。
  • モバイルバッテリー/蓄電器(ポータブル電源)・・・受電がなくなり、携帯が使えないと基本的に連絡や情報収集もできなくなってしまいます。長く続く停電時は、蓄電器(ポータブル電源)があれば、電化製品にも使えるので役に立ちます。
  • 防寒アイテム・・・真冬など、毛布やブランケットで寒さへの対策をします。
  • マスク・・・感染症予防に必要ですね。
  • メガネ・・・コンタクトの人が慌てて外へ避難した時に、コンタクトを持ち合わせてないと困ります。すぐに持ち出せるメガネの準備もしておいた方がいいですね。
  • ラジオ・・・情報源の確保
  • 防災グッズセット・・・非常食や水、使い捨てトイレなど、災害時に役立つアイテムが揃った避難時用のセットです。WEBサイト等で購入可能です。

【女性一人暮らし時の地震】備えておくと安心な非常用グッズ

心身ともにデリケートなケア・準備が必要な女性にとって、生理用品やスキンケアア用品などは必要不可欠です。

その他、女性が災害時などで避難する時に役に立つ最低限用意しておきたいものをピックアップしましたので、備蓄した方がいものとして参考にしてください。

  • 生理用品
  • 基礎化粧品(旅行用など小型のもの)
  • マスク
  • ヘアゴム
  • ウエットティッシュ
  • ストール
  • 携帯用トイレ

女性は特に必要な物が男性に比べ増えると思うので、大変ですが備えておくとよいでしょう。

【まとめ】一人暮らし時の地震への対策

一人暮らしをしている時に、突然大きな地震がきたら怖いですよね。

しかも、大きな規模と被害予想がされている「首都圏直下型地震」はいつ起きてもおかしくないと言われています。

いざ、地震が起きると混乱し冷静な行動がとれなくなってしまう事があるので、とるべき行動をとり、十分な備蓄や対策を普段のうちにしておき地震へ備えましょう。

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この記事を書いた人

幼少期に阪神淡路大震災を体験し、20代前半に起こった東日本大震災では、北関東で間接的な被害を受けました。
断続的な停電や断水をなどを経験した事で得た豆知識を、少しでも世間の方の助けになればと執筆しています!

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