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地震はなぜ起こる?原因をわかりやすく解説!
地震が起こる原因は?
地震は簡単に説明すると、地下で起きる岩盤の「ずれ」により発生する現象です。
では、なぜこのような現象が起き るのでしょうか。
硬い物に何らかの力がかかり、それに耐えられなくなると、ひびが入ります。
地 下でも同じように、岩盤に力がかかっており、それに耐えられなくなったときに地震が起こる(岩 盤がずれる)のです。
では、どうして地下に力がかかっているのでしょうか。これは、「プレートテクトニクス」という説 で説明されます。
地球は、中心から、核(内核、外核)、マントル(下部マントル、上部マントル)、地殻という層構造に なっていると考えられています。このうち「地殻」と上部マントルの地殻に近いところは硬い板状の 岩盤となっており、これを「プレート」と呼びます。地球の表面は十数枚のプレートに覆われています。
今も動き続けている地球の表面
地球の表面は、海や陸など十数枚に分かれた、厚さ数10〜200kmのプレート(岩盤)で覆われています。
海の下では新しいプレートが生まれ、年間数cmの速さで広がって陸のプレートに押し寄せます。
海のプレートは陸のプレートより重いため、その下に入り込みます。
この圧力によってプレートにひずみがたまり、それが限界に達すると、亀裂が入ったり大きく動いたりします。
これが地震なのです。地震が起こるとひずみはいったん解放されますが、プレートの動きは一定なので、定期的にひずみがたまって地震は繰り返されます。
日本列島は、海と陸の4枚のプレート境界に位置しています。
東北日本には、年間約10cmの速さで移動する太平洋プレートの力がかかり、西南日本は太平洋プレートと年間約4cmの速さで移動するフィリピン海プレートの力が同時にかかっています。
常に日本はほぼ東西から北西—南東方向に圧縮されているため、世界でも有数の地震が多い国なのです。
地震は2種類に分別できて、
- 海溝型地震
海と陸のプレート境界は「海溝」と呼ばれる水深6000m以上の深い溝になっており、ここで起こる地震
- 活断層による地震
陸のプレート内の弱い場所がずれて起こる地震
地震が発生する場所とは
世界中の地震の発生場所を見ると、地震が発生する場所と発 生していない場所がはっきりと分かれます。
地震が沢山発生し ている場所が別々のプレートどうしが接しているところ(プレート境界)と考えられているところです。
ただし、全ての地震がプレート境界で発生しているわけでは ありません。
ハワイや中国内陸部で発生している地震のように プレート内部で発生する地震もあります。
日本周辺で地震が起こりやすい理由
日本周辺では、海のプレートである太平洋プレート、フィリピン海プレートが、陸のプレート (北米プレートやユーラシアプレート)の方へ1年あたり数cmの速度で動いており、陸のプレー トの下に沈み込んでいます。
このため、日本周辺では、複数のプレートによって複雑な力がかかっ ており、世界でも有数の地震多発地帯となっています。
前震・本震・余震
地震が発生すると、多くの場合、その地震が発生した場所の周辺で、地震が多数発生します。
最も大きな地震を本震、それに続く地震を余震と言います。
また、本震が発生するより前に、本震の震源域となる領域で地震が発生する事があり、それを前震と言います。
このように前震も発生する地震活動を前震-本震-余震型と呼びます。
なお、前震が起こらず、本震と余震のみの地震活動(本震-余震型)もあります。
平成28年熊本地震において特徴的だった前震・余震。
本震によって強い揺れとなった地域では、余震によって家屋などが倒壊したり、土砂崩れなどの土砂災害やなだれが発生しやすくなります。
また、海域で大きな余震が発生すると津波が発生する可能性があります。
日本は活断層が原因の地震が多い
阪神・淡路大震災、新潟県中越地震、平成28年熊本地震なども、このタイプの地震でした。
1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災は、M 7.3を記録。死者・行方不明者は6,437人に上りました。
2004年10月23日に発生した新潟県中越地震(新潟県中越大震災)は、M 6.8を記録。死者は68人に上りました。
2016年4月に発生した平成28年熊本地震は、M7.3を記録。死者は270人以上に上りました。
日本周辺で地震の起こる場所
日本周辺では、海のプレートが沈み込むときに陸のプレートを地下へ引きずり込んでいきます。
陸のプレートが引きずりに耐えられなくなり、跳ね上げられるように起こるのがプレート境界の地震です。
プレートの内部に力が加わって発生する地震が、プレート内の地震です。
プレート内の地震には、 沈み込むプレート内の地震と陸のプレートの浅いところで発生する地震(陸域の浅い地震)があります。
陸域の浅い地震は、プレート境界で発生する地震に比べると規模が小さい地震が多いですが、 人間の居住地域に近いところで発生するため、大きな被害を伴うことがあります。
それぞれの地震の例を下記にまとめます。
地震の種類 | 実際に発生した地震の例 |
---|---|
プレート境界の地震 | ・南海地震 ・東南海地震 ・十勝沖地震(2003年) ・東北地方太平洋沖地震(2011年) |
プレート内での地震 | ・昭和三陸地震 ・釧路沖地震(1993年) ・北海道東方沖地震(1994年) |
陸域の浅い地震 | ・兵庫県南部地震(1995年) ・新潟中越地震(2004年) ・岩手・宮城内陸地震(2008年) ・熊本地震(2016年) |